アイルランドのキルダンガン・スタッドに繋養されていたダーレー所有の種牡馬インザ
ウイングス
In the Wings(牡18、
父Sadler's Wells)が3日、蹄葉炎のため死亡(安楽死)したことが明らかになった。同馬は蹄葉炎を発症したことにより、3月から種付を中止していた。
インザ
ウイングスは
父Sadler's Wells、母はローマ賞(伊G1)を勝った
High Hawk(
その父Shirley Heights)という血統で、日本で種牡馬入りした
ハンティングホーク(
ホットシークレットなどの父)の全兄。現役時代は、4歳時にブ
リーダーズCターフ(米G1・芝12f)、コロネーションC(英G1・芝12f)、
サンクルー大賞典(仏G1・芝2400m)を勝つなど計11戦7勝。仏古牡馬チャンピオンに輝いている。
91年に種牡馬入り後も活躍し、代表的な産駒には96年
ジャパンC(G1・芝2400m)、97年ドバイワールドC(首G1・ダート2000m)などを制した
シングスピール Singspiel、02年リュパン賞(仏G1・芝2100m)などを制したアクトワン
Act One、95年愛ダービー(愛G1・芝12f)などを制した
ウイングドラヴ
Winged Loveなどの名前が挙げられる。
シングスピールからは03年のドバイワールドC(首G1)を勝った
ムーンバラッドが出ており、今年から日本で種牡馬入りと、父系を伸ばしている。日本でも
シングスピール産駒の
ローエングリンが、03年の
中山記念(G2)など重賞2勝の活躍。また、今年は8頭の繁殖牝馬がインザ
ウイングスを受胎していることが分かっている。