今シーズンから静内の
アロースタッドで供用されている
ワイルドラッシュ(牡9、
父Wild Again)に米国から、購入時の倍以上となる800万ドル(約8億4000万円)で買戻しのオファーがあったことがわかった。シンジケートではこれを拒否、同馬は、来シーズン以降も日本で種牡馬生活を送ることになった。
ワイルドラッシュは現在までに2世代がデビューしており、日本での産駒は、
ホープフルS2着で、
青葉賞(G3)にも出走した
スズジャパン、
京王杯2歳S(G2)5着の
ナカヤマバスターなどが活躍中。また、米国では
ハリウッドスターレットS(米G1)を快勝した
Hollywood Story(牝3)、初勝利までに5戦目を要したものの、ルイジアナダービー(米G2)を快勝し、
ケンタッキーダービー(米G1)戦線に名乗りをあげたWimbledon(牡3)などがいる。産駒の活躍により国内外で評価が高まり、それが今回の買戻しのオファーの要因と考えられる。
ワイルドラッシュは現役時代、メトロポリタンH(米G1)、カーターH(米G1)など重賞4勝を含み、16戦8勝3着3回。99年から種牡馬として供用されていたが、昨年暮れに日本の生産者グループによって購買、総額3億2900万円でシンジケートが組まれている。