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大馬主ロバート・サングスター氏死去

  • 2004年04月09日(金) 19時40分
 オーナーブリーダーとして世界的に著名な英国のロバート・サングスター氏が7日午後、膵臓癌のためロンドンにある自宅で死亡した。享年67歳。

 77年から84年の7年の間、5度に渡り英国のリーディングオーナーに君臨したサングスター氏は、これまで100頭を超えるG1勝馬を含む800頭以上のステークスウィナーを所有。サングスター氏が関わってきた馬には、ヴィンセント・オブライエン調教師とのコンビで77年と82年の英国ダービー(英G1・芝2400m)を制したザミンストレル The Minstrel(父Northern Dancer)とゴールデンフリース Golden Fleece(父Nijinsky)、77年と78年の凱旋門賞(仏G1・芝2400m)に連覇したアレッジド Alleged(父Hoist the Flag)、世界的な種牡馬エルグランセニョール El Gran Senor(父Northern Dancer)とサドラーズウェルズ Sadler's Wells(父Northern Dancer)らが名を連ねており、数々のビッグレースで偉業を成し遂げてきた人物である。

 最も話題を読んだのは、85年のキーンランド・ジュライ・イヤリングセールにおいて、サングスター氏とオブライエン調教師を含む5人のパートナーが、3冠馬シアトルスルー Seattle Slew(父Bold Reasoning)の半弟シアドルダンサー Seattle Dancer(父Nijinsky)を1,310万ドルで購買した時であった。また、生産の拠点として英国のスウェッテナム・スタッドとマントン・スタッドを設立し、オーストラリアのリンゼイ・パークとコリングルーヴ・スタッドは、シェイクモハメド殿下が所有する種牡馬の南半球におけるシャトル先となっており、96年ジャパンC(G1・芝2400m)、97年ドバイワールドC(首G1・ダート2000m)などを制したシングスピール Singspiel(父In the Wings)らが繋養されていた。

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