「第72回
オークス・GI」(芝2400m)は22日、東京11Rに18頭で争われ、7番人気の
エリンコートが、逃げた8番人気
ピュアブリーゼをゴール前で首差で差し切り、樫の女王に輝いた。勝ちタイムは2分25秒7。さらに鼻差の3着は出遅れながらも、直線で鋭く追い込んだ
ホエールキャプチャ(2番人気)。1番人気の
桜花賞馬
マルセリーナは直線勝負に賭けたが4着に敗れた。
戦前の評価を見事に打ち砕いた。ゴール板を真っ先に貫いたのは
エリンコート。雨粒を
スパンコールに、栄えある樫の女王に輝いた。44回目の挑戦でクラシック初Vの後藤は「信じられない。頭の中が真っ白というか。感無量です」と喜びをかみしめた。
7番手で迎えた直線では逃げ馬と接触するシーンもあったが、左ステッキに応え、最後まで力強いフットワークをキープした。「スタンドのライトを気にして、内に逃げる感じだったので、それを修正するだけでした。ラストも余力はあったし、頑張ってくれましたね」と力走をたたえた。
桜花賞は除外となったが、同日に行われた
忘れな草賞を勝ち、余勢を駆ってリベンジに挑んだ。開業3年目でGI初Vを果たした笹田師は「馬は雨を嫌がっていたのでどうかと思っていたんですが、勝ててホッとした気持ち。最後に抜け出したとき、“浩輝、頑張れ!”と声が出ました」と穏やかな笑みを浮かべた。
視線は早くも秋に向けられる。「激戦が続いたので、この後は一服させたい。
秋華賞(10月16日・京都)を目指していくことになりますね」と指揮官は高らかに宣言。雨中でひときわ輝いた
ヒロインは、虎視たんたんと2冠奪取を見据える。
提供:デイリースポーツ