11日、阪神競馬場で行われた牝馬クラシック第1弾・
桜花賞(G1・芝1600m)は、
武豊騎手騎乗の1番人気
ダンスインザムード(牝3、美浦・
藤沢和雄厩舎)が中団待機から4角手前で徐々に進出、直線早め先頭に立つと、直線内から伸びてきた7番人気
アズマサンダースに2馬身差をつけて快勝した。勝ちタイムは1分33秒6(良)で、昨年
スティルインラブがマークしたレースレコードを0.3秒更新した。
2着は
アズマサンダース、3着は直線外から伸びてきた4番人気
ヤマニンシュクル。2番人気
スイープトウショウは前走同様ゲート入りに時間がかかり、道中後方3番手から直線伸びるも5着に終わった。3番人気
ムーヴオブサンデーはスタート直後からかかり気味に進出、2番手追走から直線粘ったが4着に終わった。
勝った
ダンスインザムードは
父サンデーサイレンス、母は先月30日に亡くなった
ダンシングキイ(
その父Nijinsky)という血統で、姉は95年
オークス(G1)を制した
ダンスパートナー(
父サンデーサイレンス)、兄は96年
菊花賞(G1)を制した
ダンスインザダーク(
父サンデーサイレンス)。クラシック3兄弟制覇は、フリッパンシーを母に持つセン
トライト(41年
皐月賞・ダービー・
菊花賞)・アルバイト(42年
皐月賞)・
トサミドリ(49年
皐月賞・
菊花賞)以来、史上2度目の快挙。また無敗での
桜花賞制覇は91年
シスタートウショウ(
父トウショウボーイ)以来、13年ぶり6頭目。関東馬が
桜花賞を制すのは86年
メジロラモーヌ(
父モガミ)以来18年ぶりとなった。
鞍上の
武豊騎手は89年
シャダイカグラ(
父リアルシャダイ)、93年
ベガ(
父トニービン)、94年
オグリローマン(
父ブレイヴェストローマン)、98年
ファレノプシス(
父ブライアンズタイム)に続き、史上最多の
桜花賞通算5勝目となった。昨日は
シーキングザダイヤでニュージーランドT(G2)を制しており、2日連続の重賞制覇。管理する
藤沢和雄調教師は今回の勝利で初クラシック制覇。
桜花賞にはこれまで4頭(99年
スティンガー12着、00年
レディミューズ6着、01年
ハッピーパス4着、02年
シャイニンルビー3着)出走させていた。