18日、中山競馬場で行われた
皐月賞(G1、芝2000m)は逃げ宣言の
マイネルマクロスが出遅れ、
メイショウボーラーが逃げるという意外な展開。直線に入ると、
M.デムーロ騎手騎乗で2番手追走の10番人気
ダイワメジャー(牡3、美浦・
上原博之厩舎)が
メイショウボーラーに並びかけ一気に突き放し、外から追い上げる1番人気
コスモバルクを1.1/4馬身抑えて優勝した。2馬身差の3着は逃げた
メイショウボーラー。4着
コスモサンビーム、5着に
ミスティックエイジ。2番人気の
ブラックタイドは最後方からの競馬で16着と大敗した。勝ち時計は1分58秒6(良)で、02年に
ノーリーズンが出したレースレコードに0秒1差、史上2位の好タイム。単勝配当は3,220円、3連複20,610円という高配当になった。
勝った
ダイワメジャーは
父サンデーサイレンス、母は
クイーンC(G3)など重賞4勝の
スカーレットブーケ(
その父ノーザンテースト)、全姉に
ダイワルージュ(新潟3歳S、
桜花賞3着)などがいる血統。昨年12月28日の新馬(芝1600m)でデビューし2着。年明けの未勝利(ダート1800m)で勝ち上がり、500万下4着、
スプリングS(G2)で3着に入り出走権を獲得してここに臨んでいた。芝では初勝利。通算成績は5戦2勝。1勝馬の
皐月賞勝利は50年のクモノハナ以来54年ぶり6頭目、芝未勝利馬は88年の
ヤエノムテキ以来2頭目の勝利。
サンデーサイレンス産駒は昨年の
ネオユニヴァースに続き、2年連続6頭目の勝利となった。
鞍上の
M.デムーロ騎手は昨年も
ネオユニヴァースで勝っており、小西喜蔵(41、42年)、渡辺正人(58〜60の3連覇)に続く史上3人目の
皐月賞連覇。02年にも
タイガーカフェで2着しており、
皐月賞は連対100%。G1は
ネオユニヴァースの
皐月賞、
日本ダービーに続く3勝目で、重賞通算9勝目。今年は4月3日からの短期免許だが、
ネオユニヴァースで制した
大阪杯(G2)に続いて、3週間で2つ目の重賞勝利となった。管理する
上原博之調教師は
JRA・G1初勝利で、同馬の全姉
ダイワルージュで制した新潟3歳S以来の重賞6勝目。