減少する馬券の売り上げの回復を目的とした競馬法改正案が21日、参院本会議で可決した。参院先議のため、衆院に送られる。
今回の改正案では、
JRAと
地方競馬が連携して馬券の相互販売を可能にしたほか、重勝式馬券(複数レースの勝ち馬を同時に当てる)の復活を盛り込んだ。
重勝式馬券は、
JRAでは1951年から、午前中のレースを対象に「3重勝」が発売されていたが、配当金があまりに高額になることから射幸心をあおるものとされ、63年に発売が中止されていた。
また、
地方競馬のブロック化によるコスト削減を進めるため、複数の
地方競馬が馬券の共同販売所を設けるなど事業の連携計画を立てる場合、農相の認定があればNAR(
地方競馬全国協会)の補助金を受けられるようにした。