複数のG1を勝ち、芝チャンピオンに輝いたルロワデザニモー(Leroidesanimaux)が放牧地での事故による負傷が原因で、2014年から繋養されていたランウェイズスタッドで最近になって死んだ。5月27日に2人の従業員が認めた。
ブラジル産馬で16歳(注:ブラジルの満年齢だと15歳)のキャンディストライプス(Candy Stripes)産駒のルロワデザニモーはブラジルとアメリカで出走した。この逞しき栗毛馬は2004年に殿堂入り調教師のボビー・フランケルの厩舎に送られ、その年のサイテーションハンデキャップ(米G1)などに勝利した。
ルロワデザニモーはさらに2005年にはアットマイルステークス、フランク・E・キルローマイルでG1を2勝上積みした。また、ブリーダーズカップ・マイルではアーティーシェラー(Artie Schiller)から3/4馬身差の2着に入り、エクリプス賞最優秀芝馬の栄誉を得た。
種牡馬としては、2011年のケンタッキーダービー、2013年のドバイワールドカップを勝った、アメリカのチャンピオン・アニマルキングダム(Animal Kingdom)など、19頭のステークスウィナーを出した。アニマルキングダムのヨーロッパでの初年度産駒は今年1歳になっている。
ブリーダーズカップ・マイルの直前にストーンウォールファームスタリオンズがルロワデザニモーの権利を購入した。翌2006年に引退し、初年度種付け料3万ドルでケンタッキー州のストーンウォールファームで種牡馬入りした。
ケンタッキー州での繋養の後、ストーンウォールファームオカラに移動。芝向きの種牡馬としてフロリダの市場でその名が知られようになり、ランウェイズスタッドへの移動につながった。
(以下省略)
■スー・ヴェリー(ルロワデザニモーの種牡馬の権利の保有者)
関係者の誰もがとても悲しんでいます。素晴らしい馬でした。
■バリー・アーウィン(アニマルキングダムのオーナーブリーダー)
これほどまでにスピードのある馬は他に類を見ない。ネイティブダイヴァー( Native Diver)を思い起こさせる馬で、同じようにその走りを愛していました。
(Blood-Horse 5月27日)
【補足】
レーシングポストの記事では、2016年は数頭の牝馬に種付けした後、事故に見舞われたとのことで、今年の初め頃の事故だと思われます。
- ネタ元のURL
- http://www.bloodhorse.com/horse-racing/articles/211967/leroidesanimaux-dies-at-16