今月５日に発表された「ワールド・ベスト・レースホース・ランキング」で、レーティング１２１を獲得して短距離部門首位に立つ豪州調教馬シャトークア（セン５）が、１０月２日のＧ１スプリンターズＳ（芝１２００メートル）には出走しないことが明らかになった。

　２月２０日にフレミントンで行われた、今年のグローバルスプリントチャレンジ（ＧＳＣ）初戦のＧ１ライトニングＳを制したのに続き、５月１日に香港のシャティンで行われたＧＳＣ第４戦のＧ１チェアマンズスプリントプライズを勝ったシャトークア。異なる３つの地域でＧ１を制すると、１００万ドルのボーナスが支給されるのがＧＳＣで、夏の英国ラウンドを見送った同馬がボーナスを手にするには日本のスプリンターズＳを勝つ以外に道がなく、秋の来日が待望されていた。

　だが同馬の筆頭馬主であるルパート・リー氏が１２日、「ボーナスよりは、豪州のファンに喜んでほしい」として、１１月５日のＧＳＣ第９戦のＧ１ダーレークラシックを大目標に、これを含めて国内で３戦する予定を明らかにしたものだ。その一方で同氏は、暮れのＧ１香港スプリント参戦の可能性は否定していない。　（競馬評論家）

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