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“皇帝”シンボリルドルフが死亡

  • 2011年10月04日(火) 15時00分
 JRAは4日、84年の3冠馬シンボリルドルフ(牡30)が同日未明、千葉県成田市のシンボリ牧場で死亡したことを発表した。

 シンボリルドルフは、父パーソロン母スイートルナ(その父スピードシンボリ)という血統。現役時代は岡部幸雄騎手とのコンビで、84年の牡馬クラシック三冠を、史上初となる無傷の8連勝で制覇。その後も同年の有馬記念、85年天皇賞・春ジャパンC有馬記念を勝利して16戦13勝(GI・7勝)の成績を残した。

 その馬名、競走成績などから“皇帝”と呼ばれ、87年に殿堂入り。しばしば“最強馬”と称され、日本競馬史に多大な足跡を残した。

 86年から種牡馬入り後は、初年度産駒から二冠馬トウカイテイオーなどを輩出し、04年に種牡馬引退。昨年11月28日のジャパンC当日には東京競馬場に登場し、元気な姿を見せていた。

シンボリ牧場 和田孝弘代表のコメント
「この2、3日やや体調を崩しており、昨夜(10月3日(月))午後8時頃、体に震えが走るような状態になったので、獣医師が栄養剤を投与するなどして様子を見守りましたが、残念ながら本日(10月4日(火))午前3時、眠るようにしてこの世を去りました。

 最期は大往生だったかと思います。強かったルドルフの姿は私だけではなく、競馬ファンの皆様の心の中にこれからも生き続けてくれると思います。とにかく今は、心から「ありがとう」という気持ちで一杯です」

◆岡部幸雄氏のコメント
「元気だと聞いていただけに、今朝報せを聞いてとても残念に思いました。思い出はたくさんありすぎて一言で表すのは難しいですが、“自分の人生の一部”とも言える馬でした。お疲れ様でしたという気持ちとともに、ゆっくり休んでくださいと言いたいです」

◆日本中央競馬会理事長 土川健之のコメント

「多くの競馬ファンに強烈な印象を与え、競馬の一時代を築いた同馬の突然の訃報に接し、悲しい気持ちで一杯です。昨年、東京競馬場では、現役時代と何ら変わらぬ、まさに「皇帝」と呼ぶに相応しい雄姿を見せてくれただけに、残念でなりません。あらためて、これまで同馬が遺してくれた偉大な功績に感謝するとともに、心からご冥福をお祈りいたします」

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