25日、日高育成牧場で「ひだかトレーニングセール2004」が開催された。2歳馬65頭(牡35頭、牝30頭)が上場、42頭(牡28頭、牝14頭)が売却。総取引額は5億1072万円(前年比69%増)で、平均売却額1216万円(前年比20%増)、売却率は64.6%(前年比21.14%増)と盛況で、ここ数年の売上げ減少に歯止めをかけた。
最高落札価格は、
サンデーサイレンス産駒の
リュウタロウ(牡)で、東京都の西山和義氏が5302万5000円で落札した。
リュウタロウは、
母オステアアンティカ(その父A.P.Indy)という血統で、半兄に
新潟2歳S(G3)3着の
アウトディスタンス(
父カーネギー)がいて、
ベガ(
オークス-G1、
桜花賞-G1)、
アドマイヤベガ(
日本ダービー-G1)、
アドマイヤドン(
フェブラリーS-G1)の近親。
他に、
ハーモニカの2002(牡・
父クロコルージュ)を(株)
デルマークラブが4672万5000円で、コミュニケーション14(牡・
父バブルガムフェロー)を(株)RRAが2835万円で、英国ダービー馬
ハイライズ High Riseを輩出している牝系を持つ
フォーリアの14(牝・
父ダンスインザダーク)を、“イシヤク”の冠名で知られる瀬戸良三氏が1134万円でそれぞれ落札している。
有力馬主では、“マイネル”や“コスモ”で知られるビッグレッドファームが
ロモーラの14(牝・
父フジキセキ)を2625万円など計2頭を、“
テンザン”の平野三郎氏が
アークロイヤル2002(牡・
父シャンハイ)を2205万円など計2頭を、“
ミツアキ”の山本光明氏が
トレンディギャルの2002(牡・
父ハンセル)を535万5000円など計3頭を、“
セイウン”や“ニシノ”の西山茂行氏が
タカノバレリーナ14(牡・
父リンドシェーバー)を892万5000円でそれぞれ落札している。
主な同セール出身馬としては、99年阪神3歳牝馬S(G1)を制した
ヤマカツスズランや、02年の東京スポーツ杯2歳S(G3)を制した
ブルーイレヴンらがいる。