26日、G1・3勝の
ライスシャワーなど数々の名馬を輩出した名種牡馬
リアルシャダイ(牡25、米国産)が、繋養先の社台スタリオン
ステーションで右後肢蹄葉炎に起因する衰弱によって死亡した。
リアルシャダイは、
父Roberto、
母Desert Vixen(
その父In Reality)という血統。社台ファームの創始者である吉田善哉氏の所有馬としてフランスで競走生活をおくった。重賞勝ちは
ドーヴィル大賞(仏G2)のみに留まったが、仏ダービー2着、
サンクルー大賞典3着、
凱旋門賞5着(すべて仏G1)などG1でも好走。通算8戦2勝の成績で種牡馬入り。1984年から2000年まで社台スタリオンSで供用されており、01年に種牡馬を引退、余生を送っていた。
種牡馬としては、89年
桜花賞(G1)を勝った
シャダイカグラ、90年阪神3歳S(G1)を勝った
イブキマイカグラを輩出した他、92年
菊花賞、93年、95年の
天皇賞・春(全てG1)を制した
ライスシャワーを筆頭に、94年
日経賞(G2)、95年
ステイヤーズS(G3)を勝った
ステージチャンプ、94年
阪神大賞典、94年
日経新春杯(共にG2)を勝った
ムッシュシェクル、95年
目黒記念、96年
日経新春杯(共にG2)を勝った
ハギノリアルキングなど長距離のレースに強い産駒を数多く輩出した。現役馬では、02年
アルゼンチン共和国杯(G2)勝ちや03年
天皇賞・春2着がある
サンライズジェガー(牡6・福永甲厩舎)が活躍している。
ライスシャワーが
天皇賞・春を勝った93年には11年間続いた
ノーザンテーストの牙城を崩し、
JRAリーディングサイアーに輝いている。
また、今年の
天皇賞・春を制した
イングランディーレ(牡5・清水美波厩舎・
父ホワイトマズル)の母の父としてもステイヤーの血を伝えている。