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中山大障害出走・マイネルネオス/美浦トレセンニュース

  • 2011年12月21日(水) 18時00分
 中山グランドジャンプ馬の稲葉隆一厩舎のマイネルネオスが、柴田大知騎手を背に障害練習後、北Cコースにおいて、追い切り(2頭併せの外)を行った。その迫力ある動きは、骨折明けを1度叩かれた効果を十分感じさせるものだった。

 追い切り後、柴田大知騎手は「前走のイルミネーションJS(5着)は、骨折明けでも状態は良かったのですが、競馬に行くとやっぱり違いましたね。馬場も悪くて下がだいぶ緩かったので、脚も取られました。レース間隔が長く開いた分と、馬場の影響でしょうね。骨折の影響もなくて脚元は大丈夫ですし、今日の動きも、体がグッと沈みこむような走りで良かったですよ。この間の上位組が出てきてメンバーは揃っていますが、ここは決めたいですね。僕がずっと乗っていたマジェスティバイオもいて複雑ではありますが、相手のことも乗ってきた分、わかっていますし、正直、負けたくないです。大丈夫です、この馬なら」と、力強く締めくくった。

 また入厩当時から長い付き合いとなる石井厩務員は、自ら一眼レフカメラを手にしてシャッターを切っていた。「写真が趣味なんですよ。いつもは飛行機の写真を撮影していますが、ウチの厩舎も来年で終わり(稲葉調教師が定年)ですし、記念にと思って撮影しています」とレンズ越しに温かい視線を愛馬に送った。

「前走は道悪ということもあって、脚を取られて置かれてしまいましたね。今回はひと叩きした効果で、太め感もなく仕上がっていますよ。うん、この馬は460キロくらいがいいんですよね。性格?若い頃はヤンチャだったけど、今は8歳のおじさんですからね、大人しくなりましたよ。中山が得意だから、ここは何とか頑張ってほしいですね」と、追い切りを見届けた石井さんは、静かにスタンドを降り、愛馬を迎えた。

 一方、田中剛厩舎マジェスティバイオも、山本康志騎手を背に障害練習を行った後に、北Bコースにて単走で追い切り。軽快なフットワークで好調振りをアピールしていた。

 騎乗した山本騎手は「前走時(イルミネーションJS・2着)より、感じはいいと思いますよ。乗っていてすごく柔らかいですし、あまり調子の良くない時は、手前をスムーズに変えづらい所があると聞いていたのですが、今日はサッと変えていました。今回は、コースは2度目になりますが、距離も大障害も初めてですからね。この馬は若いですし、体も柔らかくて、まだまだ伸びる余地を残していますから、敵がどうこうではなく、自分のペースで進めていって・・・まあピンチヒッターでもありますし、間違いのない競馬をしたいと思います。前走は9馬身離されてしまいましたけど、あの着差がすべてとは思っていません」と、大一番に向けての抱負を語った。

 騎手時代は障害の名手としてならした田中剛調教師は「前走のイルミネーションJSは、大障害に向けて経験を積むという意味もありました。中2週ですから、そんなに強くはやらずに、でも動きは良かったと思います。今回は大障害が初めてですからね。まだ若くて先がありますので、まずは大障害を経験させるということと、2つの大きな障害の大竹柵と赤レンガをうまくクリアするということがポイントになると思います。そして無事に回ってきてくれれば、結果はついてくるのではないかと思っています」と、ジャンプ界を担う存在になるであろう若きエースに期待を寄せていた。[取材:佐々木祥恵]

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