「第28回ラジオNIKKEI杯2歳S・GIII」(芝2000m)は24日、阪神11Rに16頭で争われ、好位の内めを追走した4番人気の
アダムスピークが直線で馬の間を割って抜け出し、デビュー戦からの連勝で重賞初Vを飾った。勝ちタイムは2分2秒4。1馬身半差の2着は3番人気の
ゴールドシップ、さらに鼻差の3着には2番人気の
グランデッツァが入った。なお、中団からレースを進めた1番人気のトリップは、直線で伸び切れず4着に敗れた。
メンバー最速の末脚で素質馬をまとめて封じた内容に、驚きのあまり「すごい馬」と日本語で第一声を放った鞍上のルメール。来春に向けて「どういう競馬をすればいいか分かっているし、頭がいい馬。クラシックでも十分に通用する素晴らしい末脚を持っている」と太鼓判を押した。
石坂師は
JRA通算400勝を達成。「そうなったらいいなと思っていたけど、最後は狭いところをよく抜け出してくれた」とたたえた。61歳の誕生日でもあったが「バースデーやったね。忘れてた」と照れ笑いだ。
GIを見据える来年は「理想的なローテーションを考えている」と
トライアルでの始動を示唆。一気にクラシック戦線の主役に躍り出た2戦2勝馬が、世代の
ピークを目指して走り続ける。
提供:デイリースポーツ