10日、道営・札幌競馬場で行われたオープン戦・
サッカーボーイ賞(ダート1700m、1着賞金80万円)は、道中後方から3コーナーでまくり気味に進出した、齊藤正弘騎手騎乗の2番人気
キャニオンロマン(牡10、北海道・
米川伸也厩舎)が、直線先に抜け出していた1番人気
モミジイレブンをゴール前で捕らえ、ハナ差かわして勝利した。勝ちタイムは1分48秒8(良)。3着には今年
JRAから道営に転厩し、4月のデビュー戦を勝っている3番人気
トニーファイヤーが逃げ粘った。同じく3番人気の98年
ダービーGP(交流G1)、99年
オグリキャップ記念(交流G2)勝利馬
ナリタホマレは6着に終わった。
勝った
キャニオンロマンは
父ブレイヴェストローマン、
母ミスファピー(
その父Fappiano)という血統。96年12月に
大井競馬場でデビューし、重賞2勝を含む4連勝で臨んだ南関東クラシック第一弾の
羽田盃(南関東G1)を圧勝し、3冠が期待されたものの、レース後に骨折が判明し長期休養。98年12月の
東京大賞典(交流G1)で復帰(10着)し、99年2月のオープン、3月の
フロンティアスプリント盃(南関東G3)を勝つも、4月のマイルGP(南関東G1)で脚部不安を起こし長期休養。00年に道営に移籍し、01年に大井で3戦走った後2年以上休養していたが、03年に道営競馬で復帰。初戦を2着した後2連勝、昨年10月2日以来の出走でこのレースに臨み、見事3連勝となった。通算成績は19戦10勝。ちなみに94年生まれの10歳で、
タイキシャトル、
サニーブライアン、
シーキングザパールら、既に産駒が活躍している馬たちと同世代になる。