連覇へ、そして世界へ向けて、砂の王者トランセンドがいよいよ始動する。昨年はJRAで行われたダートGI(フェブラリーS、南部杯、JCダート)をすべて制して、最優秀ダート馬の称号を手にした。さらなる飛躍を目指す今季は、初戦で史上初のフェブラリーS連覇達成&史上10頭目となるJRA・GI5勝目を目指す。

　8日の1週前追い切りは、栗東DPで抜群の動きを披露し、6F74秒1の好時計をマーク。その日の午後には待ちに待ったドバイワールドC(3月31日・UAEメイダン)の招待状が届いた。「今年もチャレンジャーという気持ちですが、フェブラリーSでいい結果を残し、いい形で挑戦したいですね」。安田師はしっかりとした口調で“連覇”を宣言した。

　そして、12日には栗東DPで馬なりの調整。4F50秒3-11秒5をマークした愛馬に、「いつもの動きをしていました。息遣いは問題ないし、体は気持ち余裕がある程度。この状態で十分に力は出せると思います」と山下助手も自信の表情。勢いをつけて再び世界へ飛び立つ。

提供：デイリースポーツ