【岩手競馬からのお知らせ】
岩手競馬所属
菅原勲(すがわら いさお) 騎手が、平成23年度第4回調教師免許試験に合格し、平成24年3月31日付で岩手競馬所属の調教師となり、同日付で騎手を引退することとなりましたので、お知らせいたします。
なお、岩手競馬史上初となる
地方競馬通算4,000勝達成、史上唯一である地方所属馬による
JRA・GI勝利など、数々の偉業を成し遂げた
菅原勲騎手の功績を讃え、下記により、岩手県競馬組合より同騎手に感謝状を贈呈することが決定しましたので、併せてお知らせいたします。
◆感謝状贈呈
菅原勲騎手に対し、岩手県競馬組合より感謝状を贈呈します。感謝状の贈呈は、4月3日(火)に開催する『2011 IWATE KEIBA AWARDS』の席上で行います。
なお、『2011 IWATE KEIBA AWARDS』には、一般ファンの皆様のご参加も受け付けております。
◆感謝状贈呈の趣旨
昭和56年のデビュー以来、31年間にわたり岩手競馬で騎乗し、岩手競馬歴代最多勝記録を更新してきたことをはじめ、平成11年の
JRAフェブラリーステークス(G?)制覇、
地方競馬通算4000勝達成など、岩手競馬の発展に大きく寄与した功績を讃え、感謝の意を表するものであります。
【
菅原勲騎手インタビュー】(聞き手:松尾康司氏(テシオ編集長))
―調教師免許試験合格おめでとうございます。免許交付は3月31日だそうですね。
「ありがとうございます。無事、合格できてホッとしました。同じ競馬サークルですが、調教師は未知の世界。一からスタートする気持ちでいます」
―開業するにあたり、心がけていることは?
「あせらずコツコツとやっていきたい。最初からうまくいくとはまったく思っていません。スタッフといっしょに成長していきたいです」
―調教師としての夢をお願いします。
「先日、北海道へ行って2歳馬をたくさん見てきましたが、ワクワクしますね。夢は
メイセイオペラのような岩手生え抜きのスターホースを育てること。いつになるか分かりませんけどね(笑)」
―ジョッキー生活にピリオドを打ちます。
「騎手生活を始めて30年以上(通算31年)過ぎましたが、ずっと走り続けてきたのでアッという間でしたね。やり切った感があるので未練はありません」
―改めてお聞きします。一番印象に残る馬は?
「
トウケイニセイです。
トウケイニセイには色々なことを教わり、それが
メイセイオペラのGI制覇にもつながったと思います。」
―
トウケイニセイの思い出のレースと言えば?
「新潟(県)へ遠征した
東北サラブレッド大賞典(1993年)ですね。マークがとてもきつく様々な不利も受け、負けたら自分の責任だと思いましたが、キッチリ勝ってくれた。あのレースでどんな競馬でも勝てる自信を持ちました。」
―その
トウケイニセイが先日(3月6日)亡くなりました。
「自分が騎手生活を終えるときに亡くなるのも何かのめぐり合わせかもしれませんね。
トウケイニセイとは運命的なものを感じます。」
―3.11東日本大震災から1年が過ぎました。
「昨年、岩手競馬が無事開幕し、無事終了できたのもみなさんのご協力、ご支援があったからこそ。今年はそのお返しをする年だと考えています。」
【
菅原勲騎手プロフィール】
・生年月日:1963年7月25日
・出 身 地:岩手県奥州市江刺区
・服色:胴青・袖青/白一文字
・通算成績:地方18287戦4127勝、
JRA315戦16勝
※ いずれも岩手競馬史上最多勝利数
・初騎乗:1981年10月17日 6R
テンマスリー(3着)
・初勝利:1981年10月19日 5R
スピリットランサー(4戦目)
・地方1,000勝:1992年 7月27日 2R トモ
ラツキー(5,544戦目)
・地方2,000勝:1998年11月16日 8R
セントアプローズ(9,273戦目)
・地方3,000勝:2004年 8月15日10R
ローズキング(13,054戦目)
・地方4,000勝:2010年11月29日11R
スズモンスター(17,790戦目)
※
地方競馬史上、4,000勝を達成した騎手は8人(H24.3.15現在)
・岩手競馬騎手リーディング12回獲得
※1999年には
メイセイオペラに騎乗し、東京競馬場で行われた
フェブラリーSで優勝、史上唯一の地方所属馬による
JRA・GI勝利を達成
・2004年度日本プロスポーツ大賞 功労賞受賞
※
メイセイオペラや
トウケイニセイ、
トーホウエンペラーなど、数多くの名馬を栄光へ導いており、04年8月に3,000勝の大記録を達成したほか、地元にとどまらず全国区での活躍を見せ、
地方競馬に対して大きな貢献をしてきたことが評価されたもの。
・ 2008年スーパージョッキーズ
トライアル優勝、ワールドスーパージョッキーズシリーズ出場