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ジャパンC騎乗がリサ・オールプレスの夢

  • 2016年09月20日(火) 21時46分
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前略

 身長1メートル48の小柄な体のどこに、これだけのパワーが隠されているのか。馬を追うだけではない。リサ・オールプレスは、男性と競う騎手、2人の子供を育てる母の側面を持ち、さらに異国の地でも戦うという並々ならぬバイタリティーにあふれている。

 「ジョッキーに男性も女性もありません。全ての馬でひとつでも上の着順に持ってくる。そうして信頼を得ていくだけです。騎乗を依頼してくれるオーナーも調教師も、私の騎乗ぶりを分かっているから、その期待に応えたいと思っています」

 ジョッキーは男性と体力的に遜色ないと思うわ」と、事もなげに答える。
五輪でも男女が同じフィールドで対等に戦うのは馬術競技だけ。走るのは馬である以上、騎手の性別は問題視されない。実際には男女間に体力や筋力の差があるのは当然だが、リサは「毎日、ランニングやジムに通ってコンディションを整えます。でも、それってプロとして当然でしょ? 腕力で劣る人もいるけど、世界トップクラスの女性
 体力面よりも母としての側面が障壁になるのか。そこは家族のサポートが重要だという。

 「夫や夫の家族など、みんなが私がジョッキーを続けるために支えてくれています。食事や子供の送り迎え。本当に感謝しています」

 その一方で、世界では子供がいる騎手のためにベビーシッターがいたりすることを挙げ、「日本ではまだそういう面は遅れていると言わざるをえない」とも指摘した。

 ワーキングホリデーを利用し、日本の牧場で勤務したのが1994年。同年のジャパンC(勝ち馬マーベラスクラウン)を見たことが、騎手を志すきっかけになった。「いつかはその舞台に立ってみたい。それが騎手人生の夢というか希望です」。昨年の再来日で、日本の馬やレース、全てのクオリティーが高いことを再認識した。いつかはJCに−。その思いが大きなモチベーションとなっているが、JRAの短期免許取得の条件は来年以降、厳しくなる。次回も短期免許を取得するには、2016〜17年シーズンでリーディングを取るしかない。

 「それでも私は日本で乗りたい。もう一度、日本に戻ってくるために1年間頑張っているのよ」

 性別も国も乗り越えて日本にこだわるリサ。小さな体をフルに使ったパワフルなスタイルを、しっかりと堪能したい。
ネタ元のURL
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160920-00000515-sanspo-horse

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