社台ファームの創設者で、大種牡馬
サンデーサイレンス(
父Halo)の購入者でもある故・吉田善哉氏(享年72)の生涯が今夏、フジテレビ系列でドラマ化されることになった。これは8月29日(16時05分)に放送される「運命の出会い〜サラブレッドにかけた夢〜」で、14年8月に死亡した
サンデーサイレンスの最後の産駒たちを追いかけた関西テレビがドラマ化を実現した。
番組は吉田氏の生涯を描いたドラマと、
サンデーサイレンスの産駒たちを追ったドキュメントの2部構成。ドラマではサラブレッドの生産に人生の全てを捧げた同氏の生涯をドラマ化。吉田氏役を中尾彬さん、妻和子さん役を横山めぐみさんが演じる。また、吉田氏の長男で現・社台ファーム代表の吉田照哉氏役を、ドリーム競馬(関西地区)の司会者・宮川一朗太さん、次男でノーザンファーム代表の吉田勝己氏役を、高知東生さんが演じる。ドキュメントのナビゲーターは、88年の映画「優駿 ORACION」に出演した緒方直人さんが務める。
吉田善哉氏は大正10年、札幌市生まれ。昭和30年に社台ファームを繁殖牝馬8頭から設立。38年からリーディングブリーダーに29回輝き、日本一の牧場主として名を馳せた。61年には
ダイナガリバーで念願の
日本ダービーを制覇。
ノーザンテースト、
リアルシャダイ、
トニービンなど日本の競馬界に多大な影響を与えた名種牡馬を数々導入。90年には米
年度代表馬サンデーサイレンスを16億円で購入したが、産駒のデビューを見届けることなく、93年8月13日に他界した。