18日、小倉競馬場で行われた
北九州記念(G3・芝1800m)は、8番人気
メイショウバトラーが単騎で逃げる展開から、道中後方に待機していた
小牧太騎手騎乗の6番人気
ダイタクバートラム(牡6、栗東・橋口弘次郎厩舎)が、先に抜け出した3番人気
メイショウカイドウをハナ差し切り優勝した。勝ちタイムの1分44秒1(良)は、94年
毎日王冠(G2)で
ネーハイシーザー(牡14、
父サクラトウコウ)が記録した1分44秒6を0.5秒上回る、芝1800mの日本レコード。さらにクビ差の3着はゴール寸前まで逃げ粘った
メイショウバトラー。1番人気に支持された
ユートピアは好位追走から伸びず5着、4番人気
スティルインラブは12着に敗れた。史上4人目(現役では3人目)となる
JRA全10場重賞制覇のかかった
蛯名正義騎手騎乗の5番人気
オースミコスモは4着に終わった。
勝った
ダイタクバートラムは、
父ダンスインザダーク、
母スプリングネヴァー(
その父サクラユタカオー)という血統。半兄は00年
スプリングS(G2)など重賞5勝を挙げた
ダイタクリーヴァ(牡7、
父フジキセキ)で、伯父は91、92年
マイルCS(G1)を連覇した
ダイタクヘリオス(牡17、
父ビゼンニシキ)。牝系は
カブラヤオー(75年
日本ダービー)と同じ一族になる。03年
宝塚記念(G1)6着後に、蟻洞を発症し休養入り。復帰後3戦は5、6、11着と振るわなかったが、叩き4戦目にして03年
阪神大賞典(G2)以来、約1年4ヶ月振りの勝利となった。重賞は通算2勝目。通算30戦7勝。
鞍上の
小牧太騎手は、今年3月に地方・園田から
JRAに移籍後、
ニホンピロサート(牡6、栗東・目野哲也厩舎)で制した6月の
プロキオンS(G3)に続く重賞制覇。重賞は
ローズバド(牝6、
父サンデーサイレンス)で01年
フィリーズレビュー(G2)、
ロサード(牡8、
父サンデーサイレンス)で01年
小倉記念(G3)を制しており通算4勝目。4勝中3勝が橋口弘次郎厩舎所属馬での勝利となる。管理する橋口弘次郎調教師は、94年
イブキファイブワン(牡16、
父インターグシケン)に続き同レース2勝目。重賞は通算53勝。