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京都芝はパワー要らずの極端に軽い芝/土曜日(19日)の傾向分析

  • 2012年05月19日(土) 20時00分
 netkeiba.com、競馬総合チャンネルのパドック予想でお馴染みの古澤秀和氏による、19日(土)の傾向分析です。明日の予想にお役立てください。

【京都芝】
 走破タイム・上がりタイム共に速く、極端に軽い馬場。こういった馬場ではサンデーサイレンスの系統が強くなるが、行われた5レース全てでサンデーサイレンスの産駒が勝った。先週は軽い質ながらもある程度上体の筋肉量などパワー的な要素も要求されたが、今週は全くの非力でも軽い造りでバネさえあれば上位に来れる印象だった。馬場の内外についてはあまり関係ないが、できればあまり大外は回したくないところだ。

【京都ダート】
 先週辺りはフラットで進んでいたが、今日は一転して内枠・先行馬ばかりが台頭して、インコース有利の傾向が強かった。時計は標準よりやや速い程度で、京都コースらしい軽いダートとなっていた。こうした馬場なので、決め手のあるサンデーサイレンス系が優勢。非サンデー種牡馬の場合も、母父にサンデー系が入っていることが多い。このような馬場なので、返し馬で軽さを感じさせる走りをした馬には注目したい。3レースのドリームチャージのように浮いて見えるくらい軽い走りをした馬は、キッチリと上位に食い込んできていた。

 差し馬は全く届かないというほどではないが、差すにしても道中は内ラチ沿いをじっとしていたタイプ馬が中心。6Rの3歳500万下もその典型で、追込み馬が独占していたものの、道中は内を回っていた馬が1・2着。11Rの東海Sでも、1着馬・3着馬に同様の傾向が見られた。

【東京芝】
 最初の芝、5Rでいきなり差し・追込み決着となり差し傾向が強いのかと思ったが、その後は先週日曜同様に一貫して内枠・先行有利の決着が続いた。馬場は非常に高速化しており、3歳牝馬限定500万下の9Rでは1.46.3の好タイム。古馬OP芝1800mで行われた11Rでは、逃げた馬が上がり3F33秒3で粘り込むなど極めて軽い馬場状態となっている。種牡馬傾向としては、軽さと切れ味に優る、サンデーサイレンス系が圧倒している。

 トラックバイアスは完全に内枠・先行馬が有利。その上で、スローペースもかなり目立つ。そうした展開になってしまうと、力がある馬でも大外を回していては勝ち切るには難しいようと思われる。差しに回るにしても、9R1着ウイングドウィール、12R1着トゥザサミットのように、道中ラチ沿いを走っておいた方がいい。また、このような馬場傾向を踏まえた戦法を採れるウィリアムズのような騎手には注意を払いたい。明日も余程の変化がなければ、こうした馬場状態は続きそうだ。

【東京ダート】
 前日の降雨の影響もあったのか、10Rの2100m戦で2.10.4というまずまずの時計が出ている。このことからも、同じ良馬場でも先週よりはやや軽めと判断したい。レース傾向に大きな変化はなく、展開一つで結果が変わる極めてフラットな馬場。馬に力があれば(実力・能力的な意味で)差しも利くコンディションと見て良いだろう。幾分軽いので、先行馬は比較的残りやすいようだ。

 種牡馬傾向としては、軽めの馬場を踏まえても全体的にサンデーサイレンス系が優勢の一日。朝から午後まで特段変化はなかったので、種牡馬傾向は明日まで持んで良さそうだ。

【新潟芝】
 朝から快晴で、3・5Rが稍重。8R以降が良馬場となっている。全体的な傾向としては、馬場が内から乾いっていったことと、スローペースによる影響から内を通れる馬、特に先行馬が有利な状況が続いていた。大外一気のような競馬は苦しい。11Rや12Rのように、ある程度流れが厳しくなれば差し馬の台頭もあるが、11Rは逃げた馬・内からの差し馬が上位を占めたように、基本的にはインを通った馬が有利だったと考えたい。あとは展開により差し馬も台頭できる馬場状態にはあるので、気をつけておくべきだろう。

 血統的な傾向は、内回りではジャングルポケットテレグノシスらのトニービン系、11Rで上位独占したミスタープロスペクター系のように、スタミナ・パワーに優れた系統が活躍した。外回りはサンデー系の独壇場だったが、その中でもタヤスツヨシアドマイヤマックスとった、中央場所ではなかなか見られないしぶとくバテないタイプも台頭している。非サンデー系種牡馬であっても、母父はサンデーサイレンスダンスインザダークなど、サンデーの血が入る馬が多かった。

 直線競馬は相変らずの外差しタイプか、馬場の良いところを走れる外枠が有利。

【新潟ダート】
 1・2Rは不良スタート。4・6・7Rは重、9Rで稍重まで回復。道悪発表でも、一貫して時計・上がりの掛かるコンディション。前走で上がり順位上位馬が外を捲って結果を残すレースも目立ったように、末脚タイプも台頭していた。全体的に厳しい流れが多かったのでその影響もあっただろうが、一日を通じて力の要る馬場状態だったと見たい。

 血統面では、サンデーサイレンス系がやや優勢。続いて、ミスタープロスペクター系(アフリートキングカメハメハ)、ロベルト系(シンボリクリスエスタニノギムレット)らの産駒が好走していた。母父に関しても、ほぼ同様の傾向がみられた。

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