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薬物疑惑のトップジョッキー、騎乗再開は未定

  • 2004年07月19日(月) 19時04分
 カリフォルニア州上級裁判所は16日、騎乗停止処分執行停止を求めた騎手パトリック・ヴァレンズエラからの訴えを却下する審判を下した。

 本件は、7月2日に予定されていた毛髪を使った薬物テストを、頭髪を含めて全身の毛を剃りあげた状態で検査場に現れるという手段でボイコットしたため、州競馬委員会から、無期限の騎乗停止を申し渡されていたヴァレンズエラ騎手が、弁護士を通じて処分の執行停止を求めて提訴していたもの。

 州競馬委員会と、南カリフォルニアにおける次の開催競馬場デルマーの裁決委員は、ヴァレンズエラ騎手に対して、7月23日もしくは29日に改めて毛髪を用いた薬物テストを行った上で、事情聴取を行うことを決めており、これが実施されるまで、同騎手は騎乗を再開することができないことになった。

 ヴァレンズエラ騎手は、2003年には南カリフォルニア州の主要5開催すべてでリーディングのタイトルを獲得し、同年BCディスタフ(米G1)をアドレイション Adorationで制すなどの活躍をしており、ダンスインザムード(牝3、美浦・藤沢和雄厩舎)が2着したアメリカンオークス(米G1)では、ハリウッドストーリー Hollywood Story(D.ソレンソン騎手が騎乗し3着)で騎乗を予定していたが、2日の薬物テストのボイコットにより騎乗できなかった。

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