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天皇賞ロゴタイプで“3世代”秋の盾取り

  • 2016年10月26日(水) 22時49分
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◆第154回天皇賞(秋)G1(芝2000メートル、30日・東京競馬場)

 第154回天皇賞・秋(30日、東京)に出走するG1レース3勝馬ロゴタイプが、前代未聞の偉業に挑戦する。担当の佐々木悟助手(42)は、母方の祖父、実父とも担当馬がこのレースを制している。海外G1馬3頭を含む豪華なメンバーを相手に、“3世代”での秋の盾制覇を狙う。

 「僕、一番出したいレースが秋の天皇賞なんですよ」。佐々木助手が感慨深げな表情でロゴタイプを見つめた。競馬学校卒業時のアンケートで、勝ちたいレースの欄に書いたのはもちろん「天皇賞・秋」。「今年やっとその舞台に立てそうなので」と喜んだ。

 1986年の天皇賞・秋。テレビの前で、母方の祖父・千葉里見さん(享年82)が厩務員として担当していたサクラユタカオーの優勝を見届けた。けんかっ早い性格で周りからは怖がられていたが、孫の佐々木助手には優しかった。厩舎で馬屋を見ると、寝わらはいつもひざの深さまでフカフカだった。「調教が始まる3、4時間前には厩舎に行っていた。じいちゃんとはいつも馬の話ばかり。ロゴタイプで皐月賞を勝った時は泣いて喜んでくれたんです」。千葉さんは2014年8月に他界したが、骨折のため、皐月賞に出走できなかったサクラユタカオーの姿を、ロゴタイプに重ね合わせていたようだ。

 9年後の95年。東京競馬場内でアルバイトを終えた佐々木さんは、天皇賞を見に一目散にスタンドへ駆け付けた。厩務員だった父・義男さん(69)の担当馬サクラチトセオーが出走するからだ。大外から豪快に追い込み、ジェニュインを鼻差制して勝った。「あれは力入りましたね。おやじもG1勝ったことがなかったから。じいちゃんもおやじも、唯一取ったレースが天皇賞。だから出したいんです」

 3世代での天皇賞・秋制覇へ。佐々木助手はこう言って締めくくった。

 「最初で最後のチャンスかもしれない。血は巡るんですね」(石野 静香)
ネタ元のURL
http://www.hochi.co.jp/horserace/20161025-OHT1T50202.html

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