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宝塚記念・アーネストリー佐々木師インタビュー/栗東トレセンニュース

  • 2012年06月18日(月) 16時00分
 アーネストリーの前走、鳴尾記念について振り返ってもらう際に、佐々木晶三調教師の口から真っ先に出た言葉が『策士、策に溺れる』というものだった。

 これについて詳しく解説してもらうと「有馬記念が押し出されるような形でハナに立って、集中できなかったことがトラウマになっていましたね。1周目のスタンド前はゆったり走らせてくれたら良かったんだけど、先頭に立ちたくないという気持ちから無理に抑えすぎてしまって。阪神競馬場は何回も走っているコースだし、たとえハナに立っても物見しなかったと思うんですけどね。負けてもいいって気持ちで乗る強気な騎乗が哲っちゃんらしさだけど、少し考えすぎて消極的に乗りすぎたね」

 しかし「これが本番じゃなくて良かった。失敗することも大切だから」と後悔ではなく、次走に目が向いている。

 宝塚記念に関しては「自分でレースを引っ張る展開でもいいけど、今回はハナに立ちそうな馬がいるから、去年みたいな4コーナーで先頭に立つようなレースになるんじゃないかな。ハイペースで後続に脚を使わせる流れが理想だから、それで差されたら仕方ない。そういう競馬をしてくれると思いますよ。もちろん馬体を見ても、動きを見ても、昨年より衰えているなんて感じは一切ないですから」と師。前走からの巻き返し、そして連覇へ向けて、ハッキリと視界は開けている。(取材:井内利彰)

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