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オルフェーヴルが鮮やかな復活劇/宝塚記念

  • 2012年06月25日(月) 12時00分
「第53回宝塚記念・GI」(芝2200m)は24日、阪神11Rに16頭で争われ、中団を追走した1番人気の4冠馬オルフェーヴルが、直線半ばから豪快な末脚を発揮。後続の追撃を寄せ付けず圧勝。今年2戦は(2)(11)着と未勝利に終わっていたが、鮮やかに復活した。勝ちタイムは2分10秒9。2着は2馬身差で2番人気のルーラーシップ、3着は1馬身1/4差で6番人気のショウナンマイティが入った。

 誰よりも信じていた。最強馬の復活を-。「ありがとう。オマエ、頑張ったな」。池添は大粒の涙を流しながら、オルフェーヴルの首筋をそっとなでた。「抜け出す脚が速かったし、悪い馬場でも加速した。“この馬が一番強いんだ”って言いながら追いました」と振り返る。阪神大賞典で逸走して2着に敗れ、調教再審査明けの天皇賞・春では11着に沈んだ。「1勝の重みを知りました。今年が終わって“あんなこともあったな”って笑えたらいいですね」。自信と現役最強馬としてのプライドを取り戻し、ホッとした表情で笑った。

 決して完調ではなかった。春の連敗で負った心身のダメージはなかなか抜けず、最終追い切り後に下した池江師のジャッジは“7割の出来”。最大の苦難と直面していた。「トモの肉がまだまだもの足りなかったし、正直、厳しいと思った。半信半疑でしたね。でもこの馬は怪物。疑ってごめんなさい」と最敬礼した。

 改めて国内制圧を完了し、目指すは秋の凱旋門賞(10月7日・仏ロンシャン)だ。参戦に向けての明言は避けたものの、遠ざかりかけたチャンスを再びたぐり寄せたことは間違いない。トレーナーはこう続けた。「昨年の出来に持っていければ、世界最高を狙える。勝算はありますよ」。胸の高鳴りは抑え切れない。大海へ、再び大きく舵(かじ)は切られた。

提供:デイリースポーツ

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