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タガノトネールの最後

  • 2016年12月02日(金) 19時52分
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乗峯栄一さんのFBより。乗峯さんには随分ご無沙汰になっているな・・・

ショックなことというものはある。
ぼくがいつも写真を撮っているのは、坂路のゴールを過ぎたあと、馬たちがスピードを緩めるところなので、そうそう事故というものは起こらない。
今朝も順調に調教が消化されていた。
タガノトネールも追い切りを終えて、ゆったり並あしに入るところだった。そこで腹帯が切れた。
鞍やゼッケンやアブミが取れて、馬は何か開放感 (あるいは、こういうときはパニックと言った方がいいのかなあ) 逍遥馬道を駆けだしていく。落馬した鞍上スタッフも鞍などを持ち、こちらの坂路小屋のベンチにまで歩いてきたぐらいだから、大ケガはしていなかったと思う。
調教中の落馬・放馬というのは結構ある。3回トレセンに行けば一度はあるという感じだ。場内にチャイムが鳴って危険を知らせ、この写真の中央上部にある赤ランプや青ランプが回転する。しかし多くの場合は、馬がスピードを緩めたときにつかまえるか、馬が帰巣本能を発揮して、自分で我が家 (自厩舎) に帰ったりして事なきを得る。そういうことがほとんどだ。
鞍上スタッフは鞍を置いて、坂を下りていく。
脇を通る他厩舎のスタッフの隊列の人たちが、このベンチの上のゼッケンを見つけて「え?G?出走ゼッケン (紫色) やないか。どうしたんや?」とざわつくぐらいだ。
裸馬も逍遥馬道を下りるときは元気だった。
ずいぶん時間が経ってから、厩舎の人がゼッケンを取りにきたので「人馬とも無事でしたか?」と聞くと「馬は予後不良になりました」と絞り出すように言った。
坂を下りる途中か、坂を下りてから、どこかに衝突したのかもしれない。
「えっ」と言ったきり、しばらく声が出なかった。
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