香港カップでは、惜敗というより惨敗でしたが・・・
「(武)豊君がこの前のレース後にも言っていたやろ。イチかバチか、競走成績を通してそういう馬やったということや」
声の主は坂口調教師。引退レースだった11日の香港カップで10着に敗れたエイシンヒカリを指しての言葉だ。勝つ時は圧勝、負ける時は惨敗。〈10・0・0・5〉という成績は潔さすら感じさせるものだった。
香港Cでもパドックで放馬するなど、ヤンチャな面を見せていたというから、最後の最後まで個性派だったということだろう。そんなエイシンヒカリについてトレーナーがポツリと言った。
「あれだけのスピードを持っていた馬。マイルぐらいの距離を使っていたら、さらにいい面が出ていたかもしれないと思うことがある」
素晴らしいスピードを持っていながら、生涯通して1800〜2000メートルの距離に限定してレースを使われてきたエイシンヒカリ。確かにマイルの距離で、あのスピードがどう表現されていたかは想像するに値する「IF」なのかもしれない。
「まあ、これは結果論にすぎないこと。香港Cにしても状態は良かったし、気分良く自分の競馬をして、あの結果だったんだから仕方がない。あれはモーリスが強過ぎた」
今後は種牡馬として第2の馬生を送る。
「今はスピードに秀でた馬じゃないと種牡馬として活躍できない。そういう意味ではあれだけのスピードを持っていたわけだから、これから種馬としていい子を出してくれると思うよ」
数年後にマイル戦線を荒らしまわるエイシンヒカリ産駒が出てくるかも。ネクストライフの活躍を期待したいところだ。
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