2016年12月19日 夕刊
愛知県と名古屋、豊明市でつくる県競馬組合は、老朽化が進む名古屋競馬場(名古屋市港区)を弥富トレーニングセンター(愛知県弥富市)内に移転することを決めた。競馬場の跡地は二〇二六年に開催される「アジア競技大会」の選手村となる。
移転の是非を調査していた組合側が十九日午前、移転しても採算は合うなどとする移転案を組合議会側に示した。年明けの組合議会で、二〇一七年度から移転に着手することを正式決定する見通し。
選手村は、選手や関係者ら一万五千人の宿泊、食堂、トレーニング施設など。愛知県と名古屋市は仮設整備費として三百億円を想定するが、詳細はこれから詰める。弥富トレセンには厩舎(きゅうしゃ)や練習馬場などがあり、敷地の一部を売却して新競馬場の建設費に充てる。
名古屋競馬場は一九四九年開設。二〇一二年度まで赤字が続き、廃止も検討された。一三年に地方競馬でもインターネットで馬券の購入ができるようになり、収支は大幅に改善し、一三年度に黒字化。一五年度は十三億円の黒字だった。
競馬場まで足を運んで馬券を購入する客は一割にとどまり、組合側は、移転しても経営状況に大きな影響はないと判断した。
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