残念なニュースが
2005年凱旋門賞(G1 ロンシャン競馬場)を制した優良馬ハリケーンラン(Hurricane Run 父モンジュー)が繋養先の牧場において14歳で死亡した。
ハリケーンランは、その生産者であるドイツのアンマーラント牧場(Ammerland Stud)で供用されていた。12月14日午後、同牧場はハリケーンランの死を発表した。
声明にはこう記されていた。「優良種牡馬ハリケーンランが、外科手術中に生じた合併症のために死んだことを発表するのは、大変悲しいことです」。
「ハリケーンランを支持してくださった全ての生産者に感謝したいと思います」。
ハリケーンランは現役時代、アンドレ・ファーブル(Andre Fabre)調教師に管理され、マイケル・テイバー(Michael Tabor)氏に所有された。通算成績は14戦8勝。2005年にキーレン・ファロン(Kieren Fallon)騎手を背に愛ダービー(カラ競馬場)を制して、G1初勝利を収めた。
その夏、距離短縮(2400m → 2100m)されて初めて施行された仏ダービー(G1 ジョッケークリュブ賞)で、2400mを得意とする同馬はシャマルダル(Shamardal)に敗れ、3歳シーズン唯一の敗北を喫した。
その後、英ダービー馬モティヴェーター(Motivator)も参戦した凱旋門賞で、ハリケーンランはウェスタナー(Westerner)を2馬身差で下して優勝し、最高のシーズンを締めくくった。そのパフォーマンスはハリケーンランをワールドベストホースランキングのトップに押し上げ、欧州年度代表馬のタイトルを確実にした。
ハリケーンランが2006年の初戦として挑んだタタソールズゴールドカップ(G1 カラ競馬場)は、他馬が同馬との対戦を敬遠したため、わずか3頭立てのレースとなった。このレースを制した後に、キングジョージ6世&クイーンエリザベスS(G1)を制したハリケーンランは、その父モンジューと同様、凱旋門賞とキングジョージの優勝馬となった。
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