期待が大きかったキタサンブラック。やはりJCがピークだったようで。
有馬記念で最も注目を集めたキタサンブラック。2着に敗れたが、その強さを改めて感じた。レース当週に栗東トレセンで取材し、「ジャパンCは目いっぱいの仕上げだった」と辻田厩務員が話していたのを聞いて、さすがに今回は反動があると思っていたが、想像以上の走りだった。
多くのトレセン関係者から耳にするのは「ジャパンCと有馬記念の両方でいい結果を出すのは難しい」ということ。実際に同一年の制覇は2006年のディープインパクトを最後に出ていない。中3週というローテーションでともに完璧な仕上げで臨むのは、馬にとっても酷だろう。
ジャパンCでメイチに仕上げたキタサンブラックだったが、私が不安視した上積みについては、馬の成長力が上回っていたように思う。3歳で臨んだ昨年(3着)よりパワーアップ。「体重が増えて(前年比10キロ増の536キロ)、去年とは全然違う」とトレーナーも話していた。
2着に敗れはしたが、十分に力を示したキタサンブラック。来年は凱旋門賞挑戦のプランもある。どこまで強くなるのか楽しみだ。(石野 静香)
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