絶好調厩舎の一発が怖い。
ニューダイナスティで
菊花賞に参戦する石坂厩舎は、先週の
秋華賞で
ジェンティルドンナが牝馬3冠を達成。今年の重賞Vはトップの10勝と勢いは十分だ。「まあ、確かに厩舎のムードはいいわな。今週は先週とは違う。気楽にいくよ」。自然体で臨むトレーナーの姿には不気味さが漂う。
ダービー馬
ディープブリランテの回避で、
ゴールドシップの“1強”ムードへ。だが、競馬は何が起こるか分からない。それを先週は体感した。逃げる
チェリーメドゥーサにセーフティーリードを取られ、直線の入り口では“差し届かない”かと思われた。「普通の競馬をすれば勝てると思った。でも、普通の競馬にはならなかった。今回は逆の立場。ヒヤッとさせることができれば」と無欲の一撃を狙っている。
セントライト記念こそ9着に敗れたが、2走前の
佐渡特別をレコードで完勝した。型にはまれば強い。「前走は後ろからつつかれた。だいぶ競られていたから仕方ない。特に位置取りにはこだわらないけど、マイペースになれば強い。枠も4枠(8)番なら競馬はしやすいだろう」。リズムを崩さずに、ゆったり運べる3000mは魅力に映る。
金曜の朝は栗東坂路を2本。「ずっと順調。変わらずきている」と仕上がりは良好だ。1強の図式の怖さを知る陣営が、断然人気の
皐月賞馬にひと泡吹かす。
提供:デイリースポーツ