距離延長で巻き返しを図る。
ファリダットは栗東CWで単走追い。直線で仕掛けられ、6F84秒0-38秒6-12秒0をマークした。またがった金折助手は「いつもよりもためてスムーズに折り合った。しまいだけだけど、思ったよりも時計が出たし、前走より今回の方が良くなっている」と満足げ。動きを見守った松元師は「中1週続きなのでしまいを伸ばした程度だけど、動きは悪くない。状態はいいですよ」と納得の表情を見せた。
母は
スプリンターズSと
高松宮記念を制した芝の快速馬
ビリーヴ。この馬も芝のマイル前後を中心に使われていたが、3月にダートのス
プリント路線へ変更。いきなり2着と結果を出すと、OP特別2連勝で完全復活を誇示した。ただ、今回は未経験の1800m。一気の距離延長が鍵を握る。「以前のように、行きたがらずに折り合うし、しまいもいい脚が使える。佐藤哲が“この距離が合う”と言っていたから」と、トレーナーは距離不問を強調した。
これまでダート戦では[2-1-2-2]で、掲示板を外したのは2走前(11着)だけ。「あのときは外を回ったのが敗因。内で闘争心が出るような競馬が合っている。前走は内で前が詰まったし、スムーズなら勝っていたかも」。
みやこSに出走する以上、JCダート(12月2日・阪神)も視野に入れる。「勝てば行くかも」。馬名の由来はアラビア語で“宝石”を意味する。良血の7歳馬は、新天地でも輝き続ける。
提供:デイリースポーツ