フミノイマージンは最終追い切りの場に栗東DPを選択した。外々を気持ち良さそうに駆け抜けて5F68秒2-37秒7-11秒5。馬任せの内容とはいえ、最後の瞬発力はさすがの一言だ。
「先週の時点でできている。今週は単走でサッと流す感じと決めていた。いい動きだったよ。まあ、あれくらいの動きはいつでも可能な馬だけどね」と予定通りのメニューを消化し、本田師は満足げな笑みを浮かべる。1週前に栗東CWで意欲的な3頭併せを敢行。もう
スパイスを加える必要すらないほどに、馬体は研ぎ澄まされている。
太宰も静かに闘志を燃やす。15年目で迎えたビッグチャンス。昨年8着に敗れた悔しさは忘れていない。「あの時はイン有利の馬場なのに外を回してしまった。あれは僕のミス」とリベンジを誓う。「チャンスだと思っている。僕がスムーズな競馬をすれば結果は出る。出さないといけない」。万全の仕上がりを施され、人馬の悲願達成へと突き進む。
抜群の気合乗りで、
レインボーダリアは美浦Wで5F69秒2-39秒0-12秒6。先行する
エイブルサクセス(4歳1000万下)の内へ4角で潜り込み、余力十分の手応えで並入した。「状態を確認する程度の内容だったが、いい感じ。昨年5着時より力もつけている」と二ノ宮師。「前走(
府中牝馬S4着)も次につながる内容だったので」と力を込めた。
提供:デイリースポーツ