品のいい栗毛が、朝もやのなかに浮かび上がった。金曜の
ダークシャドウは美浦Wをキャンターで調整した。ピかピかの馬体は周囲のどの馬よりもよく栄える。
天皇賞・秋を上回る
ピークの状態で出走態勢を整えた。
札幌記念から2か月以上も間隔があいた前走は8キロ増の516キロ。橋本助手は「前走の中間はずっと530キロで推移してプラス8キロ。ちょっと太め残りだった。この中間は520キロで推移しているし、輸送減りする馬だから前走より10キロくらい絞れると思う」とシェイプアップの課程を説明する。
天皇賞では追い出してからの伸びが、この馬本来のものではなかった。「体が締まって切れ味が出てくれば、いい勝負になる。瞬発力勝負でも見劣りはしませんよ」。510キロを切る馬体なら、昨年の
毎日王冠で記録した上がり3F32秒7の豪脚がよみがえるはずだ。
2Fの距離延長が鍵だが「得意の府中だし、そんなに心配はしていません」ときっぱり。初体験のスタンド前発走も「偶数枠の5枠10番ならいいところ」と後入れの枠がプラスに働きそうだ。相手関係はさらに強化されるが、上積みは十分。府中巧者が反撃に出る。
提供:デイリースポーツ