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オルフェーヴルは悔しさが残る2着/ジャパンC

  • 2012年11月26日(月) 12時00分
 鼻差で凱旋Vはならなかった。凱旋門賞2着馬オルフェーヴルの国内復帰戦は2着。直線で勝ったジェンティルドンナに馬体をぶつけられながらも意地を見せて伸びたが、わずかに栄冠には届かなかった。

 検量室で池添は池江師と並んで、正面からのパトロールビデオを何度も見返した。採決に2度も呼ばれて“事情聴取”を受けた。「あの判定はどうかと思う。着差が頭差とか、首差ならともかく鼻差ですから。着差が着差だけに、あれがなければ…と思ってしまう。後味は悪いですね」。3角過ぎから外を押し上げて進出し、迎えた最後の直線だった。池添が「3回か、4回」と話すように、ジェンティルドンナに馬体をぶつけられた。「バランスを崩して手前を変えた」。一度は失速し、そこから必死に立て直して伸びてきたが、わずかに及ばなかった。「日本に帰ってきて、僕のもとに(手綱が)戻ってきて、みんなが思っている結果を出さないといけないと思っていた。悔しい気持ちでいっぱいです」と唇をかむ。

 池江師も「きょうはよく頑張ったと褒めたい。謙一君(池添)も上手に乗ってくれた」と人馬をたたえたが、気持ちは鞍上と同じだ。「JRAの判定だし、僕が決めることじゃないけど、内ががら空きで、いくらでもスペースがあったのに、オルフェと謙一君のスペースに入る必要があったのかという気がする」と複雑な表情を浮かべた。

 サンデーレーシングの吉田俊介代表は「まだ話し合っていないから分からないが、有馬記念(12月23日・中山)に出走する可能性はあると思いますよ」と連覇のかかるグランプリへの参戦を示唆。来年も現役続行する方向だけに、ジェンティルとは海外での再戦の可能性もある。師も「次が実現するなら、お互いにいい状態で対戦したい」と再戦を熱望。まずは味わった無念と悔しさを力に変え、年末の大一番で真の実力を証明する。

提供:デイリースポーツ

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