2日、阪神競馬場で2012年のダート最強馬決定戦・
ジャパンカップダート(3歳上・GI・ダ1800m)が行われ、好スタートを決めて序盤は4番手からの追走となった
酒井学騎手騎乗の6番人気
ニホンピロアワーズ(牡5、栗東・
大橋勇樹厩舎)が4コーナーを非常に楽な手応えで回って直線へ向いてくると、2番手追走から連れて抜け出しを図かる9番人気
ホッコータルマエ(牡3、栗東・西浦勝一厩舎)を持ったままで交わして一気に先頭へ。坂を上って中団から追い込んで2着に浮上した3番人気
ワンダーアキュート(牡6、栗東・佐藤正雄厩舎)に3.1/2馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは、1分48秒8(良)。
さらに1/2馬身差の3着に、最後まで持ち前の粘りを発揮した9番人気
ホッコータルマエ(牡3、栗東・西浦勝一厩舎)が入った。
1番人気
ローマンレジェンド(牡4、栗東・
藤原英昭厩舎)は、この争いに加わることなく伸びを欠いての4着。5着は11番人気
グレープブランデー(牡4、栗東・安田隆行厩舎)の順で確定。
なお、逃げた2番人気
エスポワールシチー(牡7、栗東・
安達昭夫厩舎)は10着、見せ場なしに終わった4番人気
イジゲン(牡3、美浦・
堀宣行厩舎)は15着、三連覇を目指した5番人気
トランセンド(牡6、栗東・安田隆行厩舎)は最下位16着にそれぞれ敗れている。
勝った
ニホンピロアワーズは、
父ホワイトマズル、
母ニホンピロルピナス、
その父アドマイヤベガという血統。10月の
白山大賞典で重賞3勝目を挙げたあと、前走
みやこSでは
ローマンレジェンドに屈する形でクビ差惜敗。この数週間で何ができるか、何をやれるか、どう動かすか。それを苦節15年目、関西が全国に誇る穴男・
酒井学、11年目を迎える
大橋勇樹調教師らスタッフ総出で作り上げた集大成が、暮れの仁川で並み居るダートの強豪を打ち破っての嬉しい嬉しいG1・初優勝へと繋がった。
【勝ち馬プロフィール】
◆
ニホンピロアワーズ(牡5)
騎手:
酒井学厩舎:栗東・
大橋勇樹父:
ホワイトマズル母:
ニホンピロルピナス母父:
アドマイヤベガ馬主:小林百太郎
生産者:片岡牧場
通算成績:22戦10勝(
JRA17戦7勝、重賞4勝)
主な勝ち鞍:12年
白山大賞典(金沢-交流JpnIII)