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ニホンピロアワーズと15年目酒井学、人馬一体万感G1・V/JCD

  • 2012年12月02日(日) 18時30分
 2日、阪神競馬場で2012年のダート最強馬決定戦・ジャパンカップダート(3歳上・GI・ダ1800m)が行われ、好スタートを決めて序盤は4番手からの追走となった酒井学騎手騎乗の6番人気ニホンピロアワーズ(牡5、栗東・大橋勇樹厩舎)が4コーナーを非常に楽な手応えで回って直線へ向いてくると、2番手追走から連れて抜け出しを図かる9番人気ホッコータルマエ(牡3、栗東・西浦勝一厩舎)を持ったままで交わして一気に先頭へ。坂を上って中団から追い込んで2着に浮上した3番人気ワンダーアキュート(牡6、栗東・佐藤正雄厩舎)に3.1/2馬身差をつけ優勝した。勝ちタイムは、1分48秒8(良)。

 さらに1/2馬身差の3着に、最後まで持ち前の粘りを発揮した9番人気ホッコータルマエ(牡3、栗東・西浦勝一厩舎)が入った。

 1番人気ローマンレジェンド(牡4、栗東・藤原英昭厩舎)は、この争いに加わることなく伸びを欠いての4着。5着は11番人気グレープブランデー(牡4、栗東・安田隆行厩舎)の順で確定。

 なお、逃げた2番人気エスポワールシチー(牡7、栗東・安達昭夫厩舎)は10着、見せ場なしに終わった4番人気イジゲン(牡3、美浦・堀宣行厩舎)は15着、三連覇を目指した5番人気トランセンド(牡6、栗東・安田隆行厩舎)は最下位16着にそれぞれ敗れている。

 勝ったニホンピロアワーズは、父ホワイトマズル母ニホンピロルピナスその父アドマイヤベガという血統。10月の白山大賞典で重賞3勝目を挙げたあと、前走みやこSではローマンレジェンドに屈する形でクビ差惜敗。この数週間で何ができるか、何をやれるか、どう動かすか。それを苦節15年目、関西が全国に誇る穴男・酒井学、11年目を迎える大橋勇樹調教師らスタッフ総出で作り上げた集大成が、暮れの仁川で並み居るダートの強豪を打ち破っての嬉しい嬉しいG1・初優勝へと繋がった。

【勝ち馬プロフィール】
ニホンピロアワーズ(牡5)
騎手:酒井学
厩舎:栗東・大橋勇樹
父:ホワイトマズル
母:ニホンピロルピナス
母父:アドマイヤベガ
馬主:小林百太郎
生産者:片岡牧場
通算成績:22戦10勝(JRA17戦7勝、重賞4勝)
主な勝ち鞍:12年白山大賞典(金沢-交流JpnIII)

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