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有馬記念など、今週末の重賞レース展望・見どころ

  • 2012年12月18日(火) 13時00分
 2012年最終週となる中央競馬開催の目玉は、23日(日)に中山競馬場の「10R」で行われる、グランプリ有馬記念(3歳上・GI・芝2500m)。出走を予定している主な有力馬は以下の通り。

■12/23(日) 有馬記念(3歳上・GI・芝2500m)
 ゴールドシップ(牡3、栗東・須貝尚介厩舎)は、皐月賞菊花賞を制した今年の3歳牡馬クラシック2冠馬。中山コースでは、皐月賞で他馬が3〜4コーナーで大外を回るところ、ただ一頭だけ荒れた内を突く競馬での勝利。菊花賞では、地力の違いを見せつけるかのように、2周目3コーナー手前から一気のロングスパートを披露して優勝。今回のグランプリは、強豪古馬との初対戦でも人気の中心を担いそう。同じように力を出し切ることが出来るかが、最大の焦点だろう。

 ルーラーシップ(牡5、栗東・角居勝彦厩舎)は、今年6走して全て3着以内。海外ではあるが、4月の香港・クイーンエリザベス2世Cで悲願のGI初優勝を飾り、6月の宝塚記念でもオルフェーヴル相手に2着。この秋も、天皇賞・秋、JCと連続3着に突っ込んいる。昨年は約半年ぶりの出走でメンバー中1番の末脚を見せての0.2秒差4着(11番人気)。国内GI奪取に向けた最大の課題は、近2走で覗かせている出遅れ癖の克服だろう。

 エイシンフラッシュ(牡5、栗東・藤原英昭厩舎)は、天皇賞・秋で鞍上M.デムーロとの初コンビでいきなりの復活優勝。JCは9着に敗れたが、再度M.デムーロに戻ってのここは昨年2着のグランプリで再浮上なるか。

 ルルーシュ(牡4、美浦・藤沢和雄厩舎)は、前走アルゼンチン共和国杯で果敢に2番手につけて直線入り口で早くも後続を突き離す横綱相撲を披露して重賞初制覇。中山コースは2走前のオールカマーで4着。願わくば良馬場で、前走のような積極的な競馬でレースを盛り上げたい。

 ナカヤマナイト(牡4、美浦・二ノ宮敬宇厩舎)は、そのオールカマーを制した馬。これまで5度出走した中山中距離戦は、2歳時から5回出走して3勝2着2回のオール連対と相性抜群。前走、天皇賞・秋では9着に敗れたが、得意舞台に戻っての一発を狙う。

 ダークシャドウ(牡5、美浦・堀宣行厩舎)は、天皇賞・秋、JCとこの秋の古馬GIで連続4着。昨年ほどの勢いはないが、この2走いずれも0.4秒差と上位勢とあまり差のないレースぶり。久しぶりとなる中山コースの克服が鍵になる。

 その他、アメリカ遠征帰りのトレイルブレイザー(牡5、栗東・池江泰寿厩舎)、菊花賞2着馬スカイディグニティ(牡3、栗東・友道康夫厩舎)、JCダートを叩いて3年連続の上位進出を狙うトゥザグローリー(牡5、栗東・池江泰寿厩舎)、今年の天皇賞・春の勝ち馬で展開の鍵を握りそうなビートブラック(牡5、栗東・中村均厩舎)など、トリッキーな中山芝2500mを舞台に粒ぞろいのメンバーが集結した年末最大の大一番。発走は15時25分。

■12/22(土) ラジオNIKKEI杯2歳S(2歳・GIII・芝2000m)
 有馬記念の前日22日には、来年の3歳クラシック戦線へ向けて見逃せない一戦・ラジオNIKKEI杯2歳S(2歳・GIII・芝2000m)が阪神競馬場で行われる。

 エピファネイア(牡2、栗東・角居勝彦厩舎)は、新馬(京都・芝1800m)では瞬発力を見せ、京都2歳S(京都・芝2000m)では器用さも見せての2戦2勝。母シーザリオは、福永騎手とのコンビで05年オークス・アメリカンオークス(米-GI)など、重賞3勝を挙げている。

 キズナ(牡2、栗東・佐々木晶三厩舎)も、新馬(京都・芝1800m)、500万下の黄菊賞(京都・芝1800m)を連勝。いずれも、メンバー中1番の末脚を披露して悠々の差し切り勝ち。今回は負傷の佐藤哲三騎手に替わり、武豊騎手の手綱で登場。半姉ファレノプシスは、00年エリザベス女王杯、98年桜花賞秋華賞など重賞4勝を挙げている、こちらも良血馬。

 ラウンドワールド(牡2、栗東・松田博資厩舎)は、前走札幌2歳S朝日杯FS2着馬コディーノの2着。当時4着に退けたロゴタイプ朝日杯FSを制しており、実績は今回のメンバーでの上位。休み明けになるが、中間の乗り込み量も豊富だ。

 その他、出走してくるなら、阪神JFを除外された1戦1勝の素質馬オツウ(牝2、栗東・須貝尚介厩舎)、前走の未勝利戦を快勝しているアグネスタキオン産駒アクションスター(牡2、栗東・音無秀孝厩舎)なども注目される。発走は15時45分。

■12/24(月) 阪神C(3歳上・GII・芝1400m)
 今年から年末最終週は3日間開催となって、中央競馬のオーラス重賞は24日(月)の阪神C(3歳上・GII・芝1400m)。

 アドマイヤセプター(牝4、栗東・橋田満厩舎)は、2011年4月のフローラS(11着)以来の重賞出走となった前々走スワンSで3着。前走・京阪杯で、スプリント戦らしからぬスローペースの前残りながら、中団からただ一頭追い込んで2着。充実一途の今季、重賞初制覇を懸けての登場。

 オリービン(牡3、栗東・橋口弘次郎厩舎)は、その京阪杯で7着。元々マイル近辺での好成績が目立つタイプだけに、1ハロンの距離延長は歓迎材料か。

 サンカルロ(牡6、美浦・大久保洋吉厩舎)は、このところ苦戦続くが昨年の優勝馬。2011年の高松宮記念2着含めて、コース相性抜群の阪神で復活を狙う。

 ファイナルフォーム(牡3、美浦・堀宣行厩舎)は、前走マイルCSで3番人気11着。ただ、直線でゴチャついたところでまともに不利を受けた1頭。富士Sを休み明けで2着するなど素質上位だけに、巻き返しに注目。

 レオアクティブ(牡3、美浦・杉浦宏昭厩舎)は、前々走スワンS、前走マイルCSで凡走続きも、京成杯AHは1分30秒7の世界レコードで優勝。阪神コースでの挽回なるか。

 サウンドオブハート(牝3、美浦・松山康久厩舎)は出否未定だが、8か月ぶりの前走・ターコイズSを骨折明けながら1着。桜花賞でも4着と健闘しており、出てくれば怖い存在だ。シルポート(牡7、栗東・西園正都厩舎)も出否未定ながら、前走のマイルCS・4着、1600m重賞3勝と実績は断然の上位だ。発走は月曜日の15時45分。

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