スマートフォン版へ

アンカツ引退会見「幸せな騎手生活だった」、2月3日京都で引退式

  • 2013年01月31日(木) 12時00分
 名手がターフを去る。安藤勝己騎手(52)=栗東・フリー=の引退会見が30日、栗東トレセンで行われた。03年に地方競馬の笠松からJRAに移籍。“アンカツ”の愛称で親しまれ、数多くの名馬とコンビでターフをにぎわした。今後については未定だが、2月3日の京都競馬の最終レース終了後に引退式を行う。

 競馬界のパイオニアがステッキを置く。会見場で無数のフラッシュを浴びながら安藤勝は「引退することを決めました」と神妙な表情で話した。有効期限となる2月28日を待たず、31日に騎手免許を返上する。

 引退を考え出したのは昨年の春。「年のせいか体の硬さも感じるようになってきた。徐々に潮時かな、と。自分のパフォーマンスができる自信もなくなったので」。今月15〜17日までに栗東で行われた免許更新の手続きを行わなかった。「期待してくださる関係者、ファンのためにも引退した方がベストだと思った」。悩んだ末の決断だった。

 76年に地方競馬の笠松でデビュー。オグリキャップの鞍上として知られ、95年にはライデンリーダーで4歳牝馬特別を制した。中央移籍後は04年ダービー馬キングカメハメハダイワメジャーダイワスカーレットなど多くの名馬とコンビを組んだ。JRA・GIは22勝、通算勝利は1111勝を数えた。

ビリーヴ高松宮記念は印象深い。キングカメハメハは強くて安心して乗れた。あと素晴らしいスピードのダイワスカーレット。名馬に乗せてもらって幸せな騎手生活だった」と振り返った。

 調教師、調教助手になる予定はないが、今後も競馬とは向き合う。「競馬ファンに競馬の良さを伝えられる仕事ができれば」と評論などを選択肢に入れている様子だ。「やり残したことはない。GIをこれだけ勝たせてもらって、周りの人にも恵まれたと感じる。満足しています」。52歳のベテランが惜しまれつつ、37年の騎手人生に幕を閉じた。

提供:デイリースポーツ

いま読まれています

みんなのコメント

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・コメント非表示の使い方
  • 非表示をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

アクセスランキング

注目数ランキング

ニュースを探す

キーワードから探す