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フェブラリーS・小倉大賞典・ダイヤモンドS、重賞レース展望・見どころ

  • 2013年02月11日(月) 13時45分
 今週末、中央競馬の重賞レースは、17日(日)に東京で2013年GIレースの一発目、フェブラリーSが行われる。同日の小倉でハンデ重賞・小倉大賞典。前日16日(土)は、東京で3400mのマラソンハンデ重賞・ダイヤモンドSが行われる。各レースに出走を予定している、主な有力馬は以下の通り。

■2/17(日) フェブラリーS(4歳上・GI・東京ダ1600m)
 カレンブラックヒル(牡4、栗東・平田修厩舎)は、3歳1月デビューから、破竹の4連勝でNHKマイルCを制覇。ひと夏越えての毎日王冠では、有力古馬をも撃破した。前走天皇賞・秋では、さすがに距離も堪えて5着に敗れたが、それでも完成されたスピードを存分に見せつけた。今回は「初ダート」という大きな課題を背負うが、スタート地点は「芝」。ダッシュよく飛び出せても、そこから先は未知の領域への挑戦。色んな意味で、最も注目を集める存在となる。

 ワンダーアキュート(牡7、栗東・佐藤正雄厩舎)は、半年ぶりのJBCクラシック(川崎2100m)でGI初制覇。その後、JCD2着、東京大賞典(大井2000m)3着、そして前走の川崎記念でも2着。使い詰めの嫌いはあるが、それでも一線級が集うレースで力を出し続けている。昨年3着のこのレースでも、引き続き有力な一頭となる。

 グレープブランデー(牡5、栗東・安田隆行厩舎)は、2011年ジャパンダートダービー(大井2000m・交流GI)を制したあと、故障で約1年休養。戦線に復帰してもしばらく思うような成績を残せなかったが、冬場に入ってJCD5着、前走・東海Sでは中団追走から一気に抜けて3馬身差の完勝。ここへきて上げ潮ムードに乗ってきた。東京1600mは3歳春にユニコーンSで2着としており、コース替わりにも不安は少ないだけに、ここでどこまでやれるか。

 ガンジス(牡4、栗東・矢作芳人厩舎)は、ダート通算8戦4勝、2着3回、3着1回とすべてのレースで馬券の対象となってる。前走・根岸Sでもゴール寸前まで先頭にいながら、勝ち馬の強襲に屈する形での2着。東京1600mも、昨秋の武蔵野Sで2着。挑戦者の立場で挑める今回は、一連の正攻法か、それとも奇策があるのか。いずれにしても、安定感抜群で目の離せない一頭。

 イジゲン(牡4、美浦・堀宣行厩舎)は、その武蔵野Sの優勝馬。しかも、スタートで5〜6馬身ほどの大きな出遅れをかましてしまい、絶望的な位置取りとなりながら、4コーナーでは早々に先団に取り付き、直線半ばで楽々と先頭に立って押し切る離れ業を見せている。前走・JCDでは、気性難が仇となってブービー15着(4番人気)に惨敗。東京1600mは2戦2勝と底を見せておらず、やはり再注目される。

 シルクフォーチュン(牡7、栗東・藤沢則雄厩舎)は、昨年の2着馬。追込み脚質でその後は安定した成績を残せなかったが、暮れのカペラSでは新コンビ・横山典騎手を背に久々に末脚を炸裂させての復活優勝。距離延長となるここも展開一つ。同じように、天下一品の差し脚を披露できるか。

 その他、昨年の優勝馬テスタマッタ(牡7、栗東・村山明厩舎)や、ここへきて安定感が伴ってきた東京巧者のナムラタイタン(牡7、栗東・大橋勇樹厩舎)、さらにはGI7勝馬でダート界の大御所・エスポワールシチー(牡8、栗東・安達昭夫厩舎)など、目移りするほど多彩な顔ぶれが揃った2013年一発目のGIレース。発走は15時40分。

■2/17(日) 小倉大賞典(4歳上・GIII・小倉芝1800m)
 エクスペディション(牡6、栗東・石坂正厩舎)は、昨夏の小倉記念を制するなど、全6勝中5勝が小倉芝1800〜2000mという現役屈指のコース巧者。休み明けの京都金杯(15着)を叩いてホームグランドへと帰還し、ここは再度主役を担う一頭。

 ダコール(牡5、栗東・中竹和也厩舎)は、秋の福島記念で2着馬アドマイヤタイシにハナ差及ばずの3着。前走日経新春杯では10着(3番人気)に敗れたが、3戦2勝2着1回と好相性の小倉コースで挽回を狙う。

 ヒットザターゲット(牡5、栗東・加藤敬二厩舎)は、福島記念で馬場の悪い内目を突く形でダコールと差のない4着。前走・中山金杯では10着に敗れたが、着差は勝ち馬から0.6秒差と着順ほどには、という内容。こちらも、小倉コースは3戦2勝と適性十分。

 ゲシュタルト(牡6、栗東・長浜博之厩舎)は、昨夏の小倉記念で勝ち馬から0.8秒差の5着。それ以来の実戦復帰となった前走AJCCでは、最後の直線でまともに不利を受けた馬の一頭。小倉2000mで行われた2010年、11年冬の中日新聞杯では3着、2着上位争いしており、こちらもコース替わりで期待が掛かる。

 サンシャイン(牝4、栗東・藤岡健一厩舎)は、現状除外対象ではあるが、前走愛知杯は2番手で流れに乗って10番人気で2着。牝馬3冠路線を皆勤した馬が、徐々に実力を開花させてきた。今回は小回りコースで粘り込みを狙う。

 その他、こちらも除外対象だが、朝日CCでは13番人気で3着とするなど混戦での末脚には定評があるタガノエルシコ(牡8、栗東・宮徹厩舎)、2走前のディセンバーSでの2着など小回り向きの先行力を持つマルカボルト(牡6、栗東・羽月友彦厩舎)など、各馬が隙あらばと一発を狙って参戦のローカルハンデ重賞。発走は、フェブラリーSの20分前・15時20分。

■2/16(土) ダイヤモンドS(4歳上・GIII・東京芝3400m)
 ジャガーメイル(牡9、美浦・堀宣行厩舎)は、2010年天皇賞・春の勝ち馬。天皇賞・秋7着、JC10着ときて、前走香港ヴァーズ(芝2400m)であわや1着かという、惜しい2着。年明け緒戦には、冬のマラソン重賞・ダイヤモンドSを選択。トップハンデの58.5キロと、人気を背負って走る今回は、同じように力を出せるかが最大の鍵となる。

 アドマイヤラクティ(牡5、栗東・梅田智之厩舎)は、暮れの金鯱賞、年明けのAJCCと中距離のGIIで連続3着。追えば追うほど伸びるタイプだけに、陣営も距離延長に大きな期待を寄せて賞金加算を狙う。

 ユウキソルジャー(牡4、栗東・服部利之厩舎)は、昨年の菊花賞では7番人気で3着に飛び込んだ。父トーセンダンスダンスインザダークの全弟にあたり、自身の勝ち星も全3勝中2勝が2400m以上という、典型的なステイヤー。現状は残念ながら除外対象馬だが、出走してくるようなら一躍主役候補となる。

 ファタモルガーナ(セン5、栗東・荒川義之厩舎)は、前走・中山のマラソンレース、ステイヤーズSで、向正面では後方から一気にマクって2着。3着馬のデスペラードはその後、年明け京都の万葉S(3000m)を制しており、ディープインパクト産駒のステイヤーとして、ここも好走が期待される。

 メイショウカドマツ(牡4、栗東・藤岡健一厩舎)は、神戸新聞杯(11着)までは重賞路線。そこからは条件戦でコツコツと好成績を積み上げて、前走松籟S(京都芝2400m)を逃げ切って準OPもたった2戦でクリアした。再度重賞挑戦となるが、安定した先行策から粘り込みを狙う。

 その他、昨年はブービー15番人気でこのレースを逃げ切ったケイアイドウソジン(牡7、美浦・田村康仁厩舎)、条件戦からの叩き上げながら、末脚確実で距離延長は望むところのエーシンミラージュ(牡5、栗東・坂口正則厩舎)など、年に一度の府中マラソン重賞に、ステイヤータイプが多数出走の構え。発走は土曜の15時45分

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