14日、
門別競馬場で行われた
瑞穂賞(3歳上、ダート1800m、1着賞金200万円)は、
五十嵐冬樹騎手騎乗の1番人気
スローンフォル(牡6、北海道・桑原義光厩舎)が、直線内を突いて伸びると、先に抜け出した9番人気
イルラーゴを1.1/2馬身差し切り優勝した。勝ちタイムは1分58秒2(良)。さらに1.1/2馬身差の3着には、外から追い込んだ2番人気
デルマキングオーが入った。
勝った
スローンフォルは、
父ハギノカムイオー、
母タカサゴラフレシア(
その父ブレイヴェストローマン)という血統。
ハギノカムイオー(
父テスコボーイ)は、80年
桜花賞を制した
ハギノトップレディ(
父サンシー)の半弟で、牝系は華麗なる一族と称される名門。83年
宝塚記念など、通算14戦8勝の成績で種牡馬入りし、
JRAでは90年ラジオたんぱ賞(G3)2着の
カムイフジなどを輩出。地方では、
フリーダムワールド(95年年
青山記念)、
ハギノミリオネール(93年
建依別賞)、
カムイフアースト(90年サガ
クイーン賞、現九州
クイーン賞)と、3頭の地方重賞勝ち馬を輩出しており、
フリーダムワールド以来、実に9年ぶりの重賞勝ちとなった。
スローンフォルは、デビューから掲示板(5着以内)を外したのが僅か1回という堅実派で、9月12日の前走は
札幌日経OP(OP、芝2600m)に出走し、7番人気ながら
ハッピールックの3着に好走していた。今回の勝利が重賞初制覇で、通算成績は31戦14勝(
JRA1戦0勝)。勝った
スローンフォルの馬主には、
マリエンバード(
父Caerleon、
凱旋門賞-仏G1)の種付け権利が与えられる。