芦毛の馬体が美浦Wではじけた。GI初制覇を狙う
イジゲンが併せ馬で迫力のあるパフォーマンスを披露した。
シュガーパイン(3歳新馬)を5Fから追撃して直線で内に潜り込み、ラスト1Fで追い出されると1馬身の先着。5F68秒6-38秒3-12秒8を記録した。
今回がコンビ初結成となる
ベリーは、調教に騎乗したのもこの日が初めて。「すごく満足」と満面の笑みを浮かべた。追い切りの内容についても「動きはすごく良かったし、乗っていて気持ちが良かった。精神的にも肉体的にもトップコンディションにある」と絶賛し確かな手応えをつかむ。
問題はゲートだ。3走前の
秋嶺Sこそ好ダッシュから逃げ切りVを飾ったが、この一戦を除くとほぼ毎回のようにスタートで出遅れている。前走のJCダート(15着)もあおって出てしまった。
堀師は「前走まではゲート内で落ち着かせるようにしてきたが、発馬のストレスで暴れることから、そちらの矯正に努めた」と、中間から調整方法を変えたという。枠内で我慢をさせるのではなく、ゲートに対する恐怖心そのものをなくすことに主眼を置き、鋭意練習を重ねてきた。この日も追い切り後に南馬場でゲート練習を敢行。成果については「一歩前進している」と上々の感触だ。
ベリーは「これまで(自身は)GIで2着ばかり。勝ちたいという気持ちは強い」と意欲を見せる。10年
朝日杯FSの
リアルインパクト、11年
天皇賞・秋の
ダークシャドウではともに銀メダルと涙をのんだ。ただ今年に入ってからは
AJCC(
ダノンバラード)、
京成杯(
フェイムゲーム)で重賞連覇を達成と勢いがある。堀厩舎の大器にも初の
ビッグタイトルをプレゼントするつもりだ。
提供:デイリースポーツ