20日、2010年の
桜花賞2着ほか、同年
フラワーCを優勝した
オウケンサクラ(牝6、栗東・
音無秀孝厩舎)が、先日17日の
洛陽S(6着)を最後に現役を退くことが明らかとなった。今後は、生まれ育った北海道新冠郡新冠町の高瀬牧場で繁殖牝馬となる。
同馬は、2009年11月28日の新馬戦(京都芝2000m)でデビューし4着。3戦目で年明けの未勝利戦(京都・芝1800m)で初勝利を挙げると、次走
こぶし賞(500万・芝1600m)で2連勝を飾った。その後、重賞初挑戦となった
チューリップ賞では4着に敗れたが、中1週で挑んだ
フラワーCでは好位追走から抜け出し、
オークス馬・
サンテミリオンらの追撃を抑え込んで重賞初制覇を飾った。さらに中1週で挑んだ
桜花賞では3番人気に推され、安藤勝己騎手が逃げの手に出て、3冠牝馬
アパパネの2着に粘り込んだ。
その後は
オークスでは3番人気に推されて5着、
秋華賞は11着と成績を落としたが、3歳牝馬の身で挑戦した
天皇賞・秋では17番人気ながら、
ブエナビスタらを相手に4着と大健闘した。
古馬になってからも多くのレースに出走したが、3歳時のような勢いが見られなくなり、重賞では2011年
福島牝馬S、2012年
CBC賞での4着が最高の成績となっていた。
初年度の交配相手は未定だが、自身が
サンデーサイレンスの血を持たず、ミスタープロ
スペクターの血も遠い背景からも、多くの系統の種牡馬との交配が見込まれる。
【プロフィール】
◆
オウケンサクラ(牝6)
厩舎:栗東・
音無秀孝父:バゴ母:ランフォザドリーム母父:リアルシャダイ馬主:福井明
生産者:高瀬牧場
通算成績:31戦3勝(重賞1勝)
主な勝ち鞍:2010年
フラワーC