17日、京都競馬場で行われた
秋華賞(G1・芝2000m)は、
池添謙一騎手騎乗の2番人気
スイープトウショウ(牝3、栗東・鶴留明雄厩舎)が、道中後方2番手追走から直線外に持ち出すと、中団待機から先に抜け出した5番人気
ヤマニンシュクルを1/2馬身差し切り快勝した。勝ちタイムは1分58秒4(良)。さらに5馬身差の3着は10番人気
ウイングレットが入り、3連単は249,510円の高配当になった。圧倒的1番人気(単勝170円)に支持された
ダンスインザムードは、好位追走から3角過ぎで先に抜け出したが、直線粘れずさらにアタマ差の4着に敗れた。
勝った
スイープトウショウは、
父エンドスウィープ、
母タバサトウショウ(
その父ダンシングブレーヴ)という血統で、祖母は90年
エプソムC(G3)を制し、同年の
マイルCS(G1)で3着に好走した
サマンサトウショウ(
父トウショウボーイ)、叔父には00年
関屋記念(G3)3着の
トウショウノア(牡9、
父オールドヴィック)がいる。日本での
エンドスウィープ産駒には、03年
JBCスプリント(交流G1)を制した
サウスヴィグラス(牡8)がいるが、芝のG1制覇は同馬が初で、Mr.Prospector系産駒の
秋華賞制覇も史上初となる。
栗東・渡辺栄厩舎所属で03年10月のデビュー戦(京都・芝1400m)を飾ると、続く
ファンタジーS(G3)を制し重賞初制覇。阪神ジュ
ベナイルF(G1)では1番人気に支持されたが、直線で前が壁になり
ヤマニンシュクルの5着に敗退。今年に入り
紅梅S(OP)を制したが、渡辺栄調教師の定年・引退に伴い、1月23日付けで栗東・鶴留明雄厩舎に転厩。
角田晃一騎手から
池添謙一騎手にスイッチして迎えた
チューリップ賞(G3)を制し、
桜花賞(G1)では2番人気に支持されたが、
ダンスインザムードの5着に敗退。続く
オークス(G1)では4番人気ながら
ダイワエルシエーロの2着に好走していた。秋・初戦となった前走の
ローズS(G2)では、2番人気で3着に敗れたが、ここまで3戦3勝の京都競馬場でG1制覇となった。通算成績は9戦5勝。
鞍上の
池添謙一騎手は、02年
桜花賞(
アローキャリー)、03年
スプリンターズS(
デュランダル)、
マイルCS(
デュランダル)に続き
JRAG1は4勝目。重賞は通算13勝目で、うち7勝が牝馬によるもの。管理する鶴留明雄調教師は、85年
エリザベス女王杯(
リワードウイング)、91年
桜花賞(
シスタートウショウ)、94年
オークス(
チョウカイキャロル)、95年
日本ダービー(
タヤスツヨシ)に続き、
JRAG1は5勝目。重賞は通算23勝目。