今週末、
中央競馬の重賞レースは、31日(日)に阪神で2011年のクラシック3冠馬
オルフェーヴルが復帰戦を迎える注目の中距離重賞・
大阪杯と、中山マイルで毎年波乱含みの名物ハンデ重賞・ダービー卿CTが行われる。各レースに出走を予定している、主な有力馬は以下の通り。
■3/31(日)
大阪杯(4歳上・GII・阪神芝2000m)
オルフェーヴル(牡5、栗東・
池江泰寿厩舎)は、2011年のクラシック3冠馬。昨秋は
凱旋門賞で勝利目前の2着、JCでは外枠も響いて3冠牝馬
ジェンティルドンナの前にハナ差2着と、不運とも取れる敗戦が続いた。5歳の始動戦は、
宝塚記念Vなど重賞3勝を挙げて、最も得意とする阪神コースで確勝を期する構え。
エイシンフラッシュ(牡6、栗東・
藤原英昭厩舎)は、昨秋の
天皇賞・秋では印象深い強烈なイン突きで復活優勝。年末の
有馬記念でも、ゴール前で見せ場を作って4着と力を示した。今年は一昨年3着のこのレースから始動する。
ヴィルシーナ(牝4、栗東・
友道康夫厩舎)は、昨年の牝馬3冠で全て2着。1番人気で迎えた
エリザベス女王杯では、極端な道悪にも泣いて2着。結局、重賞5戦連続2着という形で1年を終えた。今回は強豪古馬との初対戦で簡単にはいかないが、上位争いに絡んで
ヴィクトリアマイルへと向かいたい。
ダークシャドウ(牡6、美浦・
堀宣行厩舎)は、昨秋の天皇賞・JCで連続4着。
有馬記念では6着に敗れた。一頃の勢いこそないが、ここへ来ても安定感は失われておらず、一昨年2着したこのレースでの食い込みを狙う。
ショウナンマイティ(牡5、栗東・
梅田智之厩舎)は、久々の
京都記念で折り合いを欠いてハナに立つ苦しいレース運びながら、3着と大崩れはしなかった。昨年6番人気ながら、大外一気の末脚で完勝したこのレースで、再び輝けるか。
その他、
日経新春杯・
中日新聞杯と連続3着の
トウカイパラダイス(牡6、栗東・田所秀孝厩舎)や、今年こそは何とか復活したい
ローズキングダム(牡6、栗東・橋口弘次郎厩舎)など、GI級の好メンバーが一堂に集結する注目の一戦。発走は15時35分。
■3/31(日) ダービー卿CT(4歳上・GIII・中山芝1600m)
ダイワファルコン(牡6、美浦・
上原博之厩舎)は、前走・
中山記念で逃げた
シルポートを捕らえに行ったぶん、最後に甘くなってクビ差2着。それでも、中山巧者ぶりを示すには十分の走りを見せた。ここも引き続き有力視される。
ドナウブルー(牝5、栗東・石坂正厩舎)は、昨秋の
マイルCSで3着とするも、年明け緒戦の
東京新聞杯では1番人気10着と惨敗。この馬特有の不安定さを垣間見せる形になった。嵌った際には、牡馬相手にも力強い走りを見せるだけに、虎視眈々と巻き返しを狙う。
ダイワマッジョーレ(牡4、栗東・
矢作芳人厩舎)は、距離短縮で挑んだ前走・
東京新聞杯では、直線確かな末脚を発揮して2着。今回は荒れ馬場の中山コースで、同じように決め脚を発揮できるかが鍵となる。
リアルインパクト(牡5、美浦・
堀宣行厩舎)は、このところ全く結果を出せない状態が続いている。前走・
中山記念では0.5秒差の8着と着差は僅かだけに、
朝日杯FSで2着した中山マイルでの復活に賭ける形。
オリービン(牡4、栗東・橋口弘次郎厩舎)は、前走・
阪急杯ではハナ争いに加わった面々が壊滅状態の中、最後まで踏ん張り通して
ロードカナロアの3着と健闘した。ムラ駆けの傾向は否めないが、中山マイルで同様の先行策なら粘り込みのチャンスは十分。
その他、昨年の覇者でマイル巧者の
ガルボ(牡6、美浦・
清水英克厩舎)、前走・同コースの
東風Sでは大外一気の末脚を見せた
ムクドク(セン7、美浦・
加藤征弘厩舎)、中山マイルは4戦3勝のコース巧者
ホーカーテンペスト(牡4、美浦・
藤沢和雄厩舎)など、実力馬・上り馬が入り混じって大激戦ムードの春の名物ハンデ重賞。発走は15時45分。