ただでさえ「1強」状態なのに、これでは......。
6月末に開催される夏のグランプリ・宝塚記念(G1)。数多くの名馬が勝利してきたビッグレースだが、今年はそのメンバーが大変なことになっていると話題だ。
主役は、今年に入って大阪杯、天皇賞を連勝し、現役最強の名を欲しいままにしているキタサンブラック(牡5 栗東・清水厩舎)。昨年と同じくファン投票1位はほぼ間違いないだろう。今年から始まった「春古馬三冠」に王手をかけており、完全制覇時の最大2億円のボーナスも目前だ。競馬界の主役がいるという点では「最低限」は担保されているように思うのだが......。
そもそも今年の宝塚記念は、4月段階から「大阪杯の焼き直しになるのでは」と囁かれていた。
距離は200m延びるものの、同じ阪神競馬場で開催される宝塚記念。しかし今年から大阪杯がG1昇格したことで、本来なら宝塚記念で集結するメンバーが早々に集まってしまう事態となった。
そして、知っての通り大阪杯はキタサンブラックがまったく危なげなく完勝。何度やっても同じ結果になりそうな、明らかな力の違いを見せつける勝利だった。
2着のステファノス、3着ヤマカツエース、4着マカヒキはトライアルを叩いた上での参戦だったが、キタサンブラックにはまるで歯が立たない印象。そしてこの3頭は宝塚記念を回避し、ステファノスが安田記念、他2頭は休養に入ることが決定している。
無論、それだけキタサンブラックが強すぎるわけで、各陣営の選択も理解できなくもない。しかし、今年の宝塚記念は「それ」だけでは収まりそうにないのだ。
キタサンブラック最大のライバルながら、天皇賞で明確に差をつけられたサトノダイヤモンドは、秋の凱旋門賞遠征に向け回避。天皇賞6着でどちらかといえば中距離で力を発揮しそうなディーマジェスティも宝塚記念の回避をすでに発表。中山記念以来実戦のないリアルスティールも休養、アンビシャス、イスラボニータ、ロゴタイプの中距離ベテランは安田記念へ......。
と、まだ5月上旬が過ぎた段階で、これだけの有力馬が宝塚記念の回避を発表しているわけである。ファンの間でも「G2みたいな」「キタサン強すぎる」「しょぼいな」という声がチラホラと聞こえる状況だ。
以下略
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