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重賞戦線で活躍したアドマイヤフジ、故郷に帰る

  • 2013年05月01日(水) 12時01分
 2011年3月11日に起きた東日本大震災では、引退した元競走馬たちも数多く被災している。その中には、日経新春杯中山金杯2連覇を果たしたアドマイヤフジがいた。

 震災当時、南相馬で過ごしていた同馬の安否を心配した一人の女性が、南相馬近辺の牧場や乗馬施設に電話をかけて行方を捜した。彼女は現役時代から、ずっとアドマイヤフジを応援してきた熱心なファンだった。仕事の合間を縫って、必死に安否確認をした結果、無事であることが判明する。

 その後もアドマイヤフジと関わりを続けてきたその女性は、2012年、ついに同馬を買い取った。そして「フジが一番リラックスして幸せに暮らせる環境を」と、生まれ故郷の北海道・辻牧場に預託することとなった。

 アドマイヤフジは、自身の誕生日である3月1日に北海道に向けて本州を出発し、3月2日に生まれ故郷の浦河町・辻牧場に到着した。牧場関係者も、アドマイヤフジの帰還をとても喜んだという。

 東日本大震災で被災するなど、激動の日々を経験してきたアドマイヤフジ。「ただ穏やかに、フジらしく元気に過ごしてほしい」というのが女性オーナーの唯一の願いだ。その願い通り、故郷の北の大地の澄んだ空気を胸いっぱいに吸い込んだアドマイヤフジは、今、穏やかな日々を満喫している。(取材:佐々木祥恵)

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