◆第84回日本ダービー・G1(芝2400メートル、28日・東京競馬場)
昨年、マカヒキで日本ダービー初制覇を果たした川田将雅騎手(31)=栗東・フリー=。デビュー13年目の涙の戴冠(たいかん)から一年、今年はサトノアーサーとのコンビで史上3人目のダービー連覇がかかる。大一番を前にして、ダービージョッキーとして臨む競馬の祭典に、今の思いを聞いた。(聞き手・橋本 樹理)
―昨年、マカヒキで日本ダービーを制覇。10度目の挑戦でした。
「いろんなことがかみ合って勝てましたね。マカヒキが勝つためにどうしたらいいのか、とやった結果で、あの瞬間、マカヒキがすごくいい運を持っていたんだなと思います」
―いつも冷静な川田騎手ですが、ゴール後の涙が印象的でした。ダービーは違いましたか。
「だいぶ違います。写真判定でだいぶ待たされて、掲示板に数字がともった時は感情があふれました。ああ、ダービーを勝ったんだなと」
―3人目の連覇がかかる今年、サトノアーサーで参戦。デビューから乗り続けて挑むのは、14年トゥザワールド(5着)以来2度目です。
「新馬からここまで歩めるのはありがたいこと。新馬の前から、そういうつもりできましたからね。まずは無事にダービーまで行けるということが何よりです」
―前走の毎日杯はアルアインの2着でした。
「返し馬や道中のリズムは一番よかったです。前向きすぎるところがありましたが、道中で我慢できていましたね。ダービーに向けて、という部分で、やり続けてきたことができるようになっていました」
―現役最年少のダービージョッキーとして臨むダービーです。
「勝たせていただいて、その重さ、大きさをより感じました。周りの人の反応が、よりそう思わせてくれましたね。年を重ねてからチャンスを頂くよりよかったと思います。周りの目が、その馬が勝つということよりも、自分が勝つことがメインになってしまいますから。アーサーとはダービーでいい結果を得るためにずっとやってきました。当日、どんな心境になるのか、楽しみです」
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