スマートフォン版へ

ローズキングダムが引退へ、2010年ジャパンCなど重賞5勝

  • 2013年05月08日(水) 14時35分
 8日、2010年ジャパンC、2009年朝日杯FSを制してGI2勝、重賞5勝を挙げたローズキングダム(牡6、栗東・橋口弘次郎厩舎)が、先日6日の新潟大賞典(12着)を最後に競走生活から引退することが明らかとなった。馬主であるサンデーレーシングのホームページで、「現役引退の方向で調整しています。今後については協議中」と発表されている。

 ローズキングダムは、2009年10月25日の新馬(京都・芝1800m)でデビューし、同世代の皐月賞馬であり、2011年ドバイワールドCを制したヴィクトワールピサらを相手に初勝利。その後、東スポ杯2歳Sで重賞初勝利を挙げると、暮れの朝日杯FSでは2011年マイルCSを制したエイシンアポロン以下を退け、無傷の3連勝を飾って一躍スターダムへと駆け上がった。

 3歳時は、圧倒的な1番人気で迎えたスプリングSで3着、皐月賞では4着と2歳時の勢いに陰りが見えたが、続く日本ダービーではGI2勝馬エイシンフラッシュとのゴール前クビの上げ下げの末に、惜しい2着。復調の手応えを掴んで春シーズンを終え、ファン・関係者を安心させた。

 秋は、前哨戦の神戸新聞杯を快勝。期待された菊花賞は断然の1番人気で迎えたが、伏兵ビッグウィークに屈しての2着に敗れ、クラシック制覇はならなかった。その後はジャパンCへと参戦し、初めての古馬相手ということもあり4番人気だったが、1位入線馬ブエナビスタにゴール前で肉薄しての2位入線を果たした。レース後、審議の末にブエナビスタのやや執拗に映った進路妨害が認められ、繰り上がる形ではあったが嬉しいGI2勝目を飾った。有馬記念は疝痛のため枠順発表後に出走を取消し、3歳シーズンを好成績で終えた。

 明けて4歳になると、日経新春杯日経賞で連続3着、2番人気に推された天皇賞・春では出入り激しいレースに対応できず11着に大敗。距離短縮で迎えた宝塚記念は4着に終わった。

 4歳の秋初戦・京都大賞典では、翌年の天皇賞・春を制したビートブラックらを完封して久しぶりの重賞5勝目を挙げた。しかし、以降は天皇賞・秋で10着、連覇を狙ったJCでも9着に沈むなど、6歳春での引退レースとなった先日6日の新潟大賞典まで10戦しても良いところなく連敗を重ねる形に…。かつての輝きを取り戻すことができないまま、無念の引退が決まった。

【プロフィール】
ローズキングダム(牡6)
厩舎:栗東・橋口弘次郎厩舎
父:キングカメハメハ
母:ローズバド
母父:サンデーサイレンス
馬主:(有)サンデーレーシング
生産者:ノーザンファーム
通算成績:25戦6勝(重賞5勝)
主な勝ち鞍:2009年朝日杯FS(GI)、2010年ジャパンC(GI)

いま読まれています

みんなのコメント

ニュースコメントを表示するには、『コメント非表示』のチェックを外してください。

ミュート・コメント非表示の使い方
  • 非表示をクリックし「このユーザーの投稿を常に表示しない」を選択することで特定のユーザーのコメントを非表示にすることができます。(ミュート機能)
  • ※ミュート機能により非表示となった投稿は完全に見えなくなります。このため表示件数が少なく表示される場合がございますのでご了承ください。なお、非表示にしたユーザーはマイページからご確認いただけます。
  • 『コメント非表示』にチェックを入れると、すべてのニュース記事においてコメント欄が非表示となります。
  • ※チェックを外すと再びコメント欄を見ることができます。
    ※ブラウザを切り替えた際に設定が引き継がれない場合がございます。

アクセスランキング

注目数ランキング

ニュースを探す

キーワードから探す