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初GI制覇ヴィルシーナの友道師「長かった…」/ヴィクトリアマイル

  • 2013年05月13日(月) 12時00分
「第8回ヴィクトリアマイル・GI」(芝1600m)は12日、東京11Rに18頭で争われ、2番手を追走した1番人気のヴィルシーナ(栗東・友道)が初の戴冠。好スタートからハナを切ったが、アイムユアーズが来ると落ち着いて2番手をマーク。直線ではマイネイサベル(3着)にもかわされてしまったが、坂を上がってからグイグイと伸びて差し返し、栄光のゴールに飛び込んだ。勝ちタイムは1分32秒4。鼻差の2着には中団から馬場の真ん中を伸びてきた12番人気のホエールキャプチャ。さらに半馬身差でいったん先頭に立った5番人気のマイネイサベルが入った。

「こんなはずじゃない、と強めに追った。もうひと根性出してくれた」。鞍上の叱咤(しった)に応え、意地でも抜かせない。馬体を何度かぶつけ合い、並んだままゴール板を貫いた。「負けるよりは同着の方がいいなと思ったよ」。スローモーションが映し出されるターフビジョンで勝利を確認し、内田博は馬上で喜びをかみしめた。「2着ばかりで悔しかった。オーナーや先生に申し訳ないので意地でも残したかった。100%以上の、こん身の力を振り絞って乗ったつもり」。プレッシャーをはね返した主戦は「“ヴィルシーナさまさま”だね。頑張ったとほめてあげたい」とパートナーをねぎらう。

 友道師も声を枯らして人馬の背中を押した。「ホッとした。どうしても1着がほしかった。長かった…」と破顔“一勝”だ。02年の開業時、預託馬として最初に預かったのがヴィルシーナ母ハルーワスウィート。尾骨がなく、生まれた時から尻尾がなかったが、トレーナーにとって厩舎の起点となる思い入れの強い牝馬だ。「その子どもで勝つことができて本当にうれしい。縁を感じます」としみじみと語った。

提供:デイリースポーツ

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