15日、大井競馬場で第58回大井記念(4歳上・ダ2600m・1着賞金2200万円)が行われ、最初の正面スタンド前で先行集団に取り付いた御神本訓史騎手騎乗の1番人気フォーティファイド(牡8、大井・藤田輝信厩舎)が、2週目の向正面半ばで先頭に立つと、最後の直線入り口では早くも独走態勢へと持ち込み、2番手追走からゴール前で一杯に堪えて2着に入った11番人気ビービーガザリアス(牡6、大井・村上頼章厩舎)以下にちょうど2秒の大差を付けて圧倒して優勝した。勝ちタイムは2分48秒1(良)。

　さらにアタマ差の3着に、3番人気テラザクラウド(牡6、大井・荒山勝徳厩舎)が入った。なお、2番人気トーセンルーチェ(牡7、船橋・川島正一厩舎)は中団待機策からゴール前2・3着争いに加わるも、ハナ差の4着まで。

　勝ったフォーティファイドは、父フォーティナイナー、母ファストフレンド、その父アイネスフウジンという血統。2000年の帝王賞、東京大賞典などダート重賞で9勝を挙げた砂の名牝ファストフレンドの仔として2008年にJRAでデビューし、2011年の6歳シーズン一杯までダートの準OPクラスで活躍。翌2012年から大井に転厩し、南関東で12戦2勝、2着3回、3着6回と堅実なレースを続けていたが、ダートでは日本一の長丁場重賞のここで後続をぶっちぎる大差勝ちを収めて嬉しい重賞初制覇。通算7勝目となった。

【勝ち馬プロフィール】
◆フォーティファイド(牡8)
騎手：御神本訓史
厩舎：大井・藤田輝信
父：フォーティナイナー
母：ファストフレンド
母父：アイネスフウジン
馬主：吉田勝己
生産者：中前義隆
通算成績：37戦7勝(JRA24戦4勝、重賞1勝)